Monthly Archives: 10月 2013

奈良 新・まほろばの旅/サライ 2013年11月号


タブレットを触りながら話をしていると、ichiに「半沢直樹」のあの人みたい、と言われるdanです。「うぬっ、タブレット上の空論とでも!?」…(失礼いたしました)^^

さて、10月10日発売の月刊誌「サライ」11月号は、奈良の大特集です。題して、新まほろばの旅。特集の第1部が”四大寺のいま”となっていて、奈良の四大寺ってどこのことだろう、と思いますよね?この特集では、東大寺興福寺薬師寺唐招提寺を挙げています(西ノ京の寺が2つ入っている)。あらためて、西ノ京ってスゴイところだなぁと思いました。

現在、薬師寺・東塔の修復工事中ですが、興福寺でも中金堂が再建中(2018年落慶予定)、東大寺の七重塔(高さ約100m)の復興計画など、古都に新しい息吹を感じます。

特集の第2部は奈良の「食」と「宿」、第3部は紅葉の大和路巡り。奈良の他の地域(大和郡山、斑鳩、飛鳥など)にも目配りが利いており、格好の奈良ガイドになっています。奈良に興味がある人はもちろん、あまり奈良を知らない人にとっても「買い」の一冊でしょう。この特集を読むと、奈良に行きたくなること間違いなしです(^_-)。詳しくはこちら(サライ公式サイト) by dan

PS サライの連載記事「日本美術の技」で、西ノ京にある「墨運堂」さんが見開き2頁で紹介されている(P.154~155)のも、地元の人間として嬉しいところです(^^)

柿なます


秋・冬に咲く花の苗を買いに、ホームセンターに行ったら、イチゴの苗が沢山入荷していました。今、植え付けをしたら、来年の春、実をつける…これはなかなか楽しいしぞ、と思い、2株買いました。そしてその数日後、別のホームセンターに行くと、そこにもイチゴの苗がどっさり。また欲しくなって、3株買いました(笑)。さて、来年の春、お客様に出せるように、沢山実をつけてくれるでしょうか。楽しみです(^^)

イチゴってバラ科なんですね(バラ科>オランダイチゴ属)。名前の通り、18世紀にオランダで交配されたものが、現在の種の元になっているそうです。

さて、柿の産地、奈良では、あちらこちらで柿が売られているのを見かけます。今年は不作だったとか。夏場の高温と、雨が少なかったことが影響していると聞きます。柿と大根で、なますを作りました(左写真クリックで拡大)。お酢の加減と、柿の甘さ、この2つのバランスが味付けのポイントです(^_-) by ichi

「グリルしき浪」さんが閉店していた…


先日、難波千日前のジュンク堂へ行く際に グリルしき浪さんの前を通ったところ、シャッターに何やら貼り紙が…。なんだろう?と読んでみてビックリ、「閉店のお知らせ」です(右写真クリックで拡大)。7月末閉店とは知りませんでした。実は、danは昔この近くに住んでいて、時々利用していました(出前を頼んだこともあり)。場所柄、吉本の芸人さんが食事している、けれども気取らずに普段着で食べに行ける、そんな「街の洋食屋さん」でした。

ネットで関連記事などを調べると、こんな一節がありました。

早瀬さんは2008年に妻に先立たれた。翌年、腰痛でシェフを引退。経営を譲った一人娘は昨年、48歳のときに病気で他界した。ベテランシェフも、ひざなどを痛めて調理場に立てなくなり、閉店を決めた。
YOMIURI ONLINE>若手芸人憧れの味、老舗洋食店「グリルしき浪」閉店

なるほど。この数年間は、御家族の不幸、健康問題、後継者問題等で大変だったのですね。しかし、流行り廃りの激しい飲食業界にあって、55年間も、良心的な料理を提供されてきたのはスゴイです。長い間、本当にありがとうございましたm(__)m (左写真は食べログより) by dan

マコモタケの炊き込みご飯


この白い可憐な花、ご存知でしょうか?「秋明菊(しゅうめいぎく)」と言います。今、庭のあちこちで蕾が風に揺れています。昨日この秋、第一号の花が咲きました。これからどんどん咲いて、楽しませてくれることと思います^^(右写真クリックで拡大)

菊という名前がついていますが、アネモネの仲間だそうです(英語名 Japanese anemone)。そして、英語名からすると日本原産っぽいですが、中国から古い時代に入ってきた帰化植物だとか(→こちら参照)。ややこしい…^^;;

さて、以前ご紹介した「マコモタケ」ですが(2013/10/05参照)、今回は炊き込みご飯にしました。薄く切っても、食感の良さが残っています。食物繊維たっぷりのお陰か、マコモタケを食べると、いつもにも増して、お通じが良いように思います^o^(左写真クリックで拡大) by ichi

フェイディアスのエピソード/薬師寺 東塔水煙 余話


薬師寺東塔の水煙は現代に通じるポップなデザインです(右写真クリックで拡大)。地上34mの高さにあり、普段、間近で見ることはありません。従って、制作者はいくらでも手抜きできそうですが、そういうことはしなかった。これで思い出すのが、ギリシャの彫刻家フェイディアスのエピソード。次のような話です。

紀元前440年頃の話ですが、彼は、2400年後の今日にいたるもアテネのパンテオンの屋根に建っている彫刻群の制作を依頼されました。今日にいたるも、西洋最高の彫刻とされているものです。世界中で最高の作品として評価されています。しかし作品の完成後、フェイディアスの請求書に対し、アテネの会計官は、全額の支払いを拒否しました。

会計官は、「彫刻はみな、アテネで一番高い丘に建っているパンテオンの屋根にある。背中の部分は誰にも見えない。ところがあなたは、その誰も見ない部分まで彫って、その分まで請求している」と言いました。これに対するフェイディアスの答えが、「それは間違っている。神々が見ている」だったそうです。

(中略) 今日にいたるも、もちろん私は、そのような域には到底達していません。むしろ、私は、神々が気づかないでいてほしいことをたくさんしてきました。しかし私は、神々しか見ていなくとも、完全を求めていかなければならないということを、そのとき以来、胆に銘じてきています。
P.F.ドラッカー・中内功「創生の時」(1995年)P.33~34。改行等一部変更。写真は復元された西側破風。こちらよりお借りしました。クリックで拡大。)

日本には(かつて)「お天道様が見ている」という言い方がありました。「天知る、地知る、我知る、人知る」という故事も。時々思い返したい言葉ですね(^^) by dan

PS 海洋堂制作の水煙レプリカが会場内限定で販売されています。売り切れ必至?入手はお早めに…。

薬師寺 東塔水煙 降臨展


今、薬師寺では、解体修理中の東塔の「水煙 降臨展」が開催されています(2013/09/16~11/30。右写真クリックで拡大)。水煙とは、塔の屋根の上の「相輪」という部分の上部にある、透かし彫りのような装飾です。塔を災いから守る為の、祈りが込められているということです。

展示場の中は撮影OK、珍しいことです。平安時代(凄い!)や江戸時代に造られた仏像も、何体か展示されていました。仏像の前では、帽子と手袋を取り、思わず手を合わせていました(写真下左が四天王像・持国天、下右が同・増長天。ともに平安時代。各々クリックで拡大)

相輪(水煙)は勿論手で触れることは出来ませんが、間近で見ることが出来て、とても良かったです(下写真中左が相輪・水煙部分、中右が同・九輪部分)。解体修理中だからこそ展示が可能であり、良い機会をいただきました。皆さんも是非この機会に(11月30日まで)ご覧になられることを、お勧めします(^_-) by ichi

キノコのマリネ


金木犀(キンモクセイ)の香りが、あちらこちらでするようになりました。秋の深まりを感じます…と素直に書けない暑さですね(^^;;。台風が湿った暖かい風を運んでいるとか。台風24号が接近中です。田んぼは、よく実った稲穂が、頭を垂れています。稲刈りを前にした田んぼに、どうぞ被害がないようにと、願います。

秋は、キノコのシーズン、椎茸・舞茸・しめじ・エノキダケなどで、マリネを作りました。オリーブオイルを使ってますので、軽い仕上がりです(^^) by ichi

夕焼けの三重塔を狙うカメラマン@法起寺の話 その3


先日の夕方、少し時間ができたので、法起寺にドライブに出かけました。寺の東側に絶好の撮影ポイントがあるという話を昨年投稿しましたが(2012/10/11参照)、天気のよかったその日、アマチュアカメラマンがたくさん来られていました。右写真の位置だと、夕焼けをバックにした法起寺・三重塔のベストショットが撮れるのです。この時間帯は刻一刻と空の色合いも変化していくため、一瞬の油断がシャッターチャンスを逃しかねません。声をかけることがはばかられる雰囲気でした^^;;

「一眼レフと三脚は必須、遊び半分の方や素人お断りでっせ~」という無言の圧力を感じつつ、danも何枚か写真を撮りました。ホント、手持ちの携帯(ズームなし)というお手軽モードで夕焼けを撮っていたのは私だけでした(苦笑)。下左がその時の写真。素人が横から適当に撮ってもこのレベルですから、皆さん、素晴らしい写真をモノにしているはずです^_-(写真クリックで拡大。下右はオマケで別角度からのショット) by dan