ロダンのバルザック像 その1


すっかり、秋らしくなってきましたね。「秋」ということで、ゲージュツの話を…。

右の写真は、西宮市に本社がある某企業のエントランスに飾られていた塑像、ロダンの「裸のバルザック」(習作の一つ)です。ガラス張りのケースに入っているところをみると、オリジナルの石膏原型の可能性があります(クリックで拡大)

ロダンのプレートがなければ、「エラソーな態度のオジサンの全裸、露出狂?」程度の認識で片付けられそうですが、最終型(バルザック像)および、その作品にまつわるエピソードを知っていると、非常に楽しめる作品です(^^)

要約すると以下のような話です(既にご存じの方は、読み飛ばして下さい)

1891年、フランスの文芸家協会から、ロダンにバルザック像制作の依頼がなされます。バルザックはその41年前に亡くなっている為、ロダンはバルザックの服を仕立てた店を探しだし、当時の記録をもとに、彼の体格データを把握します(徹底してますね)。そして、制作した習作の一つが、上の作品というわけです。目の前で本人にポーズを取ってもらって作ったかのようですが、そうじゃない(^^;;。そして、ここからがスゴイ(その2に続く) by dan

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