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高田好胤の揮毫/薬師寺でお写経 その2


その1より続く) 「薬師寺でお写経」の続編=番外編です(右写真は写経道場入り口の案内板。クリックで拡大)

写経道場の御手洗をお借りした際、廊下で見つけたのが右下写真。初め、茶色のシミかな?と思ったら、揮毫をシールのように?鏡の上に貼り付けたものでした。内容は「永遠なるものを求めて永遠に努力する人を菩薩と言ふ」。薬師寺第124世管主高田好胤が好んで書いた文章です(写真クリックで拡大)。これは、経営でいうところのゴーイングコンサーンそのもの。Wikipedia>高田好胤 には

当時の薬師寺は荒廃し、仮金堂も屋根に穴が空くような状態だった。▼1949年、副住職に就任すると、修学旅行の生徒達への法話に力を入れた。そのユーモアたっぷりで分かりやすい法話は人気を呼んだ。高田の法話を聞いた生徒は500万人以上にものぼるという。▼ちなみに、修学旅行に訪れた女生徒と交際を続け、1954年に結婚。薬師寺の歴史ではじめての妻帯僧となった(中略) ▼1967年、管主に就任すると金堂の再建を志し、ついで西塔、中門、回廊などを次々と再建した。

という記述があり、高田好胤という人物がいろいろな点で型破りだったことがわかります(左写真は薬師寺の公式サイトよりお借りしました。クリックで拡大)。シュンペーター的にいえば「創造的破壊」の行動の人。

そもそも、写経勧進を始めたのも好胤ですし、数十年前まで、ないないづくしだった薬師寺を今の形にした好胤の功績は大きいと思います。どこで何をするにせよ、起業家/企業家精神が大事なんだと再認識した次第です(^^) by dan

唐招提寺のうちわまき 2013年


右写真は、近鉄・西ノ京駅の構内にあった「うちわまき」の案内板(写真クリックで拡大)。5月19日は日曜日なので、御家族や御友達と行かれるなら、今年がチャンス。来年以降、5月19日はしばらく(2017年まで)平日続きです。

開催日が毎年同じなので、昔のものを使い回しできます。この案内板も30年は使われていそうな感じですね(^^)

2013年の実施要項については、唐招提寺公式サイト>お知らせ(5月11日)で御確認下さい。「うちわまき」の起源等については、以下参照。

唐招提寺のうちわまき
 日時:毎年5月19日15時~  場所:舎利殿(鼓楼)
鎌倉時代の唐招提寺中興の祖・大悲菩薩覚盛(かくじょう)上人が、修行中に蚊にさされているのを見て、それをたたこうとした弟子に、「自分 の血を与えるのも菩薩行である」とおっしゃって戒めたという故事があります。戒行清廉なるその徳をたたえ、「せめて団扇で蚊を払って差し上げよう」と、上人が亡くなられたときに法華寺の尼僧がハート型うちわを供えたことが始まりです。

上人の命日に執り行われる中興忌梵網会(ちゅうこうきぼんもうえ)の法要の後、舎利殿(鼓楼)からうちわがまかれます。うちわを授かることは、病魔退散や魔除けのご利益があるといわれています(以上、公式サイト>年中行事>春 より) by dan

パルロワさんで料理教室


昨日(5/8)、お気に入りのカフェ「パルロワ」さんで、料理教室をさせていただきました。「マクロビオティック初歩の初歩」ということで、簡単なお料理と、マクロビオティックの基本のお話をさせていただきました。作ったものは、玄米ご飯・重ね煮で作る味噌汁とサラダ・新玉ねぎの味噌和え、でした(左写真、クリックで拡大)

参加くださったのは、4名の方々とゼロ歳児ちゃん(^^)、和気あいあいとした雰囲気で、楽しい教室となりました。蒸し煮することで出て来る、野菜の水分の甘味と旨味に、皆さんびっくりされていたようです。

今回の料理教室は、今月19日でcloseとなるパルロワさんの、最後のイベントとなったということでした。西ノ京に引っ越す前から、パルロワさんには、ちょこちょこお邪魔していました。ゆっくりとお茶をし、本を読んだりハガキを書いたり、ホッコリ和みの時間を過ごさせていただきました。大好きなカフェの閉店は、とても寂しいですが、こうして教室をさせていただくようなご縁をいただき、良かったなぁと思っています。

また場所を変えてのオープンを目指しておられるとのこと、その時を楽しみに待ちたいと思います。closeまで残り少ない日々ですが、1度でも2度でも、お茶しに行けたらなー、と思います(^^) by ichi

鯉のぼり/5月の画像


大阪市内に住んでいた頃、近くを流れている大川沿いを散歩すると、鯉釣りをしている人たちをよく見かけたものです。そのイメージがあるせいか、鯉は、大きな川(しかもどちらかといえば汚れた川)に住んでいるものだと思っていました(→旧あすかDiary 2006/05/15 参照)。なので、水はきれいだし、水量も少ない秋篠川で最初に鯉を見かけた時は意外な気がしました。左写真、少々分かりづらいですが、水面下の黒っぽい物体が鯉の群です(クリックで拡大)

幅の狭い秋篠川で、たくさんの鯉が泳いでいる様子は、まるで釣り堀。素人目には入れ食い状態に思えます(^^;;

今月のヘッダ画像は、その秋篠川の鯉にちなんで、鯉のぼりの写真を使ってみました(オリジナルは fineshot より入手。右写真クリックで拡大)。トリミングもダイナミックな構図をそのまま生かすことができ、気に入っています(^^) by dan

薬師寺でお写経


薬師寺でお写経をした後に、あす香でお食事をされるお客様が、時々おられます。私も一度してみたくて、つい最近、初めて薬師寺でお写経をしました。

写経場へ続く道には、牡丹の花が咲いていました。春の日差しの中、鮮やかに咲く美しい牡丹にしばらくうっとりと見とれていました。写経場に入ると、既に何人かの方が静かに写経をしておられました。墨をすって、心を落ち着けて、いざスタート!手本を下に敷いてなぞるように書くので、般若心経を知らなくても書くことができます。

ところが、3行程書いた所で、筆先が割れてきて、文字が二重になりました。硯の上で筆先を整えても、やはり筆が割れます。 上手く行かないので、イライラして来ました(^^;;。どうしても筆が割れるので、「もういイヤ!」と投げ出したくなったのですが、ふと、もっと筆を立てて書いたらどうかな、と思ってそうしてみると、筆が割れなくなりました。あ~良かった。イライラが収まり、再び静寂の中に戻って写経をしました。

1巻書き終えるのに、1時間程かかったでしょうか。初めてのお写経後の感想は「また時々行きたいなー」(下写真が今回のお写経)。静かな空間で、書くことに集中する時間は、ちょっと瞑想にも似てるような…。墨をする、あの香りも大好きです。写経に必要な物は、全て貸してもらえるので、手ぶらでOK。予約も要らないので、書きたい時に気楽に行けます。1巻2000円のお納めですが、薬師寺の拝観料も含まれています(→詳細はこちら

写経をしたことのない方、日頃慌ただしくされている方、写経をして心静かに過ごす時間を、是非一度経験されては、と思います(^_-) by ichi

垂仁天皇陵にまつわる話


垂仁天皇陵の周辺には田畑があって、それが気に入っているという話を以前書きました(→2013/04/11)。下写真を見ると、ところどころに森が見えるのがおわかりでしょうか?(各々クリックで拡大)

実は、これ、垂仁天皇陵の飛び地なのです(右写真中央は垂仁天皇陵)。小さな飛び地といえども宮内庁管轄下。おかげで、この周辺 はアンタッチャブル、開発不可(困難)な風致地区として、のどかな田園風景が残されたというわけです。

飛び地には「いろは順」に記号が振られていますが、宮内庁のホームページを見ると、天皇陵そのものも地図では「いろは順」表記されていて、さすがは宮内庁!と感心します(左画像)

今でこそ、人名や件名を並べる場合は50音順が常識です。しかし、数十年前まで、公文書を含むさまざまな文書で広く使われていたのは、いろは順なんだそうです。余談ですが、ある女性が某開業医に事務のバイトに行ったところ、カルテが50音順ではなく、いろは順に並んでいたのでビックリしたという話を聞いたことがあります(^^) by dan

瓦屋根の体育館/西ノ京風致地区


尼ヶ辻~西の京のエリアは、薬師寺・唐招提寺・垂仁天皇陵を合わせた一帯が風致地区に指定されています(右画像、クリックで拡大)。ちなみに風致地区とは、景観を維持するため、建築・宅地造成などに一定の規制が設けられている地区のことです。

地図上、赤線で囲まれた地域が「歴史的風土特別保存地区」、隣接する水色の地域が「第2種風致地区」、そして黄色の地域が「第3種風致地区」です(あす香は第3種風致地区に属しています)。行為制限等の詳細はこちら参照。

景観の保全・維持の具体例として、「西の京風致保存方針」(PDF)では、大池や秋篠川からの風景(薬師寺東塔・西塔の遠景)等が挙げられています。西ノ京で生活を始めた頃、学校の体育館の屋根が瓦葺きになっていることに感心した覚えがありますが、これも景観を守るために様式などが定められているんですね。納得^^(左写真は、都跡小学校の体育館。クリックで拡大) by dan

西ノ京周辺を歩く/奈良ウォーキングマップ


奈良の自転車道マップ(2012/10/26参照)に引き続き、今回はウォーキングマップをご紹介します。まず、唯一、冊子形式でも配布されているのが、奈良市(保健所健康増進課)制作の「奈良ウォーキングマップ」。セレクト版を含めて計4冊、外国語版もでています(右画像は”その1”)。奈良市外にお住まいの方は、PDFで入手するのが手っ取り早いでしょう。

奈良ウォーキングマップ(奈良市保健所健康増進課 制作)
 その1 その2 その3 ベストセレクション 外国語版(英語・韓国語・中国語)

あす香のお食事とセットでご検討いただきたいのが、「ウォーキングマップ その1」に掲載されている「あおによしコース」(左画像、クリックで拡大)。先日も少し触れた、お薦めコースです。以前、投稿した「大界外相」の石碑もこのコースの途中にあります(→こちら参照)。これをベースに、尼ヶ辻駅を10時に出発、唐招提寺を見学した後、あす香でランチ。その後、周辺を回るというコースが考えられます(ただし、薬師寺東塔が解体修理中の為、大池からの風景はイマイチかもしれません)。その他、参考になりそうなサイトを二つ載せておきます(^_-) by dan

奈良を歩く ゆきめぐり (奈良市観光企画課が運営するサイト)
 奈良市内の様々なコースを紹介する「ゆきめぐり
 西の京の世界遺産を訪ねてというコースが参考になります。

歩く・なら (奈良県観光局が運営するサイト)
 奈良県のウォーキングポータルサイト「歩く・なら
 西の京コースが参考になります。