アップルの創業者にして前CEOだったスティーブ・ジョブズ氏が亡くなりました。CEOを辞して、わずか1か月余り。人生の引き際にも、彼らしいクールな美学を感じました。
ジョブズ氏については、既にあちこちで語り尽くされていますが、追悼の意を表して私にも書かせて下さい。
何故、彼が、Macintosh や iPhone、iPad などの革新的なマシン/デバイスを次々に世に送り出すことができたのか?経営者でありながら、アーティストの一面を失わず、妥協を認めなかったからです。
妥協しないという点で思い出すのが、ジョブズがいつも着ていた黒いタートルネック。イッセイミヤケの製品ですが、これにも彼らしい有名なエピソードがあります(→詳しくはこちら。同じスーツを何着も持っていたという小津安二郎に通じるダンディズムです)
成功の裏には、当然?多くの失敗もあります。右写真は、Macintosh の前身となった Lisa。これ以外にも、Apple III や NeXTcube、Newton など、世に認められなかった「不遇のマシン」がごろごろ…(^^;;
ジョブズは「超ワガママ」で、社内にも「敵」を多く作ったと思いますが、そうした軋轢をものともしないパワーや尖りがないと、世の中を動かせないということです。”Stay hungry, stay foolish.” 「謙遜」や「協調」という美名の下、丸くなって、実はパワーを出し惜しみしている人間(私もその一人かな?)にとって、学ぶべきところ大です。 by dan
■参考 スタンフォード大学2005年卒業式で行われた伝説のスピーチ
彼の死後、ますます輝きを増した気がします。