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小休止 ~薬師寺の鬼瓦(阿吽)~


薬師寺から唐招提寺方向へ歩いていて見つけたのが、下の鬼瓦です。薬師寺の敷地内にあるものの、歴史的価値はそれほどなさそうな感じ。対で阿吽(あうん)の関係になっています。逆パターンも結構あるのですが、阿吽の位置関係は、普通、阿形が右、吽形が左だそうで、この鬼瓦もそうでした(写真各々クリックで拡大)

ちなみに、は口を開いて最初に出す音、は口を閉じて出す最後の音です。阿吽という言葉は、宇宙の始まりと終わり、すなわち「全て」「永遠」と同義にも使われます(Wikipedia>阿吽 参照)。日本語の五十音(あ~ん)がまさにそう。ギリシャ語だと、アルファ(Α)とオメガ(Ω)。聖書にも「わたしはアルファでありオメガである」という有名な一節があります(ヨハネの黙示録)。言語や文化が違っても、考え方が同じなのが面白いですね(^^) by dan

実はこの夏に薬師寺で鬼瓦特別展が開かれていました。見に行けばよかった~、と思っても後の祭り(^^;;

高野豆腐煮


いつも月初めに、近所の神社にお参りに行きます。1日に行くことができれば良いのですが、行けないこともあります。今月は、4日の朝に、やっと行くことができました。休ヶ岡八幡宮と孫太郎稲荷、そしてすぐ近くの養天満宮さんに参ります。休ヶ岡さんの近くと孫太郎稲荷さんの中で、美しい紅葉を見ることができました。もう12月ですから、名残の紅葉とでも言えるでしょうか(上写真、各々クリックで拡大)

さて、本題(^^)。あす香の料理で根強いファンを持つ「高野豆腐の煮物」を秋からまたよく作っています。戻して絞った高野豆腐をゴマ油で素揚げして、それからコトコト炊きます。ゴマ油の風味とコクが、ひと口ごとに感じられます。高野豆腐というと、スポンジのような柔らかいものが多いですが、あす香では、昔ながらの作り方でできた、歯ごたえしっかりの高野豆腐を使っています。私も、この歯ごたえのある高野豆腐が、大好きです(左写真クリックで拡大) by ichi

信太巻き/西ノ京で「棒びくす」


棒びくす」という運動を最近始めました。ずっと運動不足なのが気になっていたところ、すぐ近くでレッスンが行われているのを知り、参加してみました。「棒びくす」という名前から、棒を使ったエアロビクスみたいなものかなぁ、と思っていました。実際は、棒を使ってゆるゆると体を動かすというもので、激しい動きは、一切ありません。あぁ、これなら続けられそう。

動きは激しくなくても、普段使わない筋肉を使ったり、筋を伸ばしたりするので、翌日太ももが筋肉痛になったりします(^^;) 裸足でするので、最初は足が冷たいですが、帰る頃には足先までポカポカ、体も途中で結構汗ばんで来たりします。程よい運動で、気に入っています(右はインストラクターによる模範ポーズ。これが意外に難しい^^;;。右写真クリックで拡大)

棒びくすに関するお問い合わせは西ノ京のスタジオ・ファーストワンまで(レッスン割引は2013年11月現在のものです。あらためてご確認下さい)

さて、本日御紹介するお料理は、過去に何度か登場している「信太巻き」です(左写真クリックで拡大)。うすあげで巻いているのは、お豆腐と人参・干し椎茸です。お節の一品にすることもあります。お節…もうそんなことを考えたりする頃になりましたね(^^) by ichi

薬師寺「東塔 水煙 降臨展」の定期法話会


現在、薬師寺で開催されている「東塔 水煙 降臨展」は今月末まで。今回の展示は61年ぶりだそうで、この機会を逃すと次回はいつ間近で見ることができるか分かりません(一生ないかも?)。なので、まだご覧になっていない方は、この機会に是非どうぞ(→展示の様子は 2013/10/10参照。写真撮影OKというのがイイですね)

ところで、なぜ「水煙」というのでしょうか?水煙の形は”みずけむり”というよりも炎を思わせます。実際、「火炎」の透かし彫りなんだとか。ただ、木造建築物にとって縁起が良くないので、漢字も代えて、火炎(かえん)→水煙(すいえん)になったそうです(下写真クリックで拡大)

三重や五重の多層塔は日本各地にありますが、飛天が舞い降りる意匠の水煙は薬師寺だけだそうです。なんだか、ロマンをかきたてられる話ですね^^(→2013/10/11 参照)。期間中の土・日・祝日には、薬師寺伽藍内で、水煙にちなむ定期法話会が行われるので、土日祝に行かれる方は、それを織り込んで予定を立てることをお薦めします。水煙にちなんだ30分の法話も、この機会を逃すと一生聴けないかもしれませんよ(^_-) (各日3回。→詳しくはこちら) by dan

あす香が毎日新聞に…


昨日(10月29日)の毎日新聞朝刊に、あす香が掲載されました!奈良ローカル「なら羅針盤」というコーナーで、西ノ京駅界隈が取り上げられ、4店紹介の中の一つであす香も載せていただきました(掲載記事のPDFはこちら

取材に来られたのは、先週でした。先ずは記者の方から、大阪でお店を始めたいきさつや、奈良に移転したことに関して、尋ねられました。しっかりメモを取りながら、熱心に聞いてくださいました。気がつくと、機関銃のように喋っていました(^^;;。若い頃は、こんなに喋らなかったんですよ~、それが何年もお店をしてると、よく喋るようになって…などと言いつつ、さらに一人ツッコミ・ボケまで入れながら、取材は続いたのでした(笑)

記者の方はもともと関東の方で、奈良に来られてからまだ日が浅いとのこと。関西人の会話のパターン(ボケとツッコミ・話にオチをつけようとすること等)にまだ不慣れな様子でした(^^;;

取材が一段落してから、その日のランチに出したものと同じ料理を用意し、食べていただきました。次のお仕事で時間が押していたので、ゆっくり味わって食べていただくこともできずでしたが、「美味しいですね」と完食。取材は無事終わりました。

新聞は反響が大きいので、こうして紙面で紹介してもらえるのは、本当にありがたいことです。しかも、奈良では一番購読者の多い新聞が、毎日新聞ということです。今後、地元のお客様が増えるかもしれません^^(左は記事で紹介されたごま豆腐。写真クリックで拡大) by ichi

フェイディアスのエピソード/薬師寺 東塔水煙 余話


薬師寺東塔の水煙は現代に通じるポップなデザインです(右写真クリックで拡大)。地上34mの高さにあり、普段、間近で見ることはありません。従って、制作者はいくらでも手抜きできそうですが、そういうことはしなかった。これで思い出すのが、ギリシャの彫刻家フェイディアスのエピソード。次のような話です。

紀元前440年頃の話ですが、彼は、2400年後の今日にいたるもアテネのパンテオンの屋根に建っている彫刻群の制作を依頼されました。今日にいたるも、西洋最高の彫刻とされているものです。世界中で最高の作品として評価されています。しかし作品の完成後、フェイディアスの請求書に対し、アテネの会計官は、全額の支払いを拒否しました。

会計官は、「彫刻はみな、アテネで一番高い丘に建っているパンテオンの屋根にある。背中の部分は誰にも見えない。ところがあなたは、その誰も見ない部分まで彫って、その分まで請求している」と言いました。これに対するフェイディアスの答えが、「それは間違っている。神々が見ている」だったそうです。

(中略) 今日にいたるも、もちろん私は、そのような域には到底達していません。むしろ、私は、神々が気づかないでいてほしいことをたくさんしてきました。しかし私は、神々しか見ていなくとも、完全を求めていかなければならないということを、そのとき以来、胆に銘じてきています。
P.F.ドラッカー・中内功「創生の時」(1995年)P.33~34。改行等一部変更。写真は復元された西側破風。こちらよりお借りしました。クリックで拡大。)

日本には(かつて)「お天道様が見ている」という言い方がありました。「天知る、地知る、我知る、人知る」という故事も。時々思い返したい言葉ですね(^^) by dan

PS 海洋堂制作の水煙レプリカが会場内限定で販売されています。売り切れ必至?入手はお早めに…。

青い尻尾の蜥蜴/トカゲの話


先日、庭のプランターの下でトカゲが日光浴をしていました(右写真クリックで拡大)。綺麗な青い尻尾です。青銀色とでもいうのでしょうか。すっと一直線になっているし、色も鮮やかなので、一瞬、作り物かと思いました(^^;;。名前を調べると、どうやら「ニホントカゲ」。青い尻尾は幼体だそうです。

余談ですが、トカゲを漢字で書くと「蜥蜴」。すみません、大人のくせして書けません(苦笑)。考えたら、コウモリ(蝙蝠)、サソリ(蠍)、クモ(蜘蛛)、トンボ(蜻蛉)、カマキリ(蟷螂)、コオロギ(蟋蟀)…難しい漢字ばっかり。ひょっとして全部書けた人いますか?(無条件で尊敬します!)

このニホントカゲ、研究の結果、西日本と東日本では生息種が異なる(外見は似ているがDNAが異なる)ことが最近わかったそうです。で、東日本の生息種は「ヒガシニホントカゲ」と命名されました(→こちら参照。左地図も同頁より)。分布図によれば、滋賀県なんか見事に真っ二つ(苦笑)。琵琶湖の東岸と西岸で、トカゲの種類が違うって面白いですね(^^) by dan

ぎたあ少年の願い@休ヶ岡八幡宮


薬師寺の南にある休ヶ岡八幡宮。dan&ichi的には、薬師寺以上にお気に入りです。拝観料が要らないということもありますが^^;;、落ち着いた雰囲気で、ここだと個別の相談事(お願い事)も神様に届きやすい気がするのです(→2011/6/19 他参照)。さて、ここの社務所入り口横に絵馬かけがあります(右写真クリックで拡大)

先日、そのそばを通りがかった際、目に入った絵馬が下の1枚。ひらがなで「ぎたあがうまくなりますように。」と書かれていました(写真クリックで拡大)。たぶん、ひらがなが書けるようになったばかりの小さい子供。5,6歳の少年でしょうか?その年齢で既にギターを始めているとはおそるべし(^^;;。第2、第3の宮澤佑門になるかもしれません(ロックとは限らないし、女の子が書いた可能性もありますが…→たとえばLi-sa-X )。将来が楽しみですね。 by dan