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「永遠の0」 ~番外編 その3~


番外編その2より続く) 右は、シカゴ・オヘア国際空港から弟が送ってくれたグラマン F4F ワイルドキャット/ Grumman F4F Wildcat の写真です。開戦時、米軍の主力戦闘機でした。見てくれのカッコよさを放棄した?ずんぐりむっくりな機体は、まさに、ふてぶてしい野良猫(ワイルドキャット)。主脚を翼に引き込む零戦を見慣れているせいで、車輪周りの構造も随分古臭く見えます(写真クリックで拡大)。実際、日本の零戦との性能差が歴然で、次々と撃ち落とされたそうです(^^;;

感心するのは、戦闘機が(一般の)空港に堂々と展示されていることです。しかも、空港名に入っている”オヘア”は第二次世界大戦の米軍エースパイロットだったエドワード・オヘア氏の名前というのですから、日本では考えられませんね~(苦笑)。ライト兄弟を生んだアメリカでは、優れたパイロット、特に撃墜王と呼ばれる戦闘機乗りは、国籍を問わず(敵国であっても)畏敬の対象となるようです。”ラバウルの魔王/the Devil”と呼ばれた西澤廣義の写真が今でもアメリカ国防総省に飾られているという話が小説の中にも出てきました。

そうした土壌があるせいでしょう、「永遠の0」(小説)がアメリカで翻訳出版されることが決まっているそうです(百田尚樹氏本人が昨年の10月にツィート/twitter。下左画像クリックで拡大)。日本人にしか受けない小説と思っていたので、まさかの展開にビックリ。ビックリと言えば、オノ・ヨーコも「ゼロ」を会う人みんなに薦めているとか(→こちら)。日本の零戦パイロットの物語が、海外でどのように評価されるのか興味津々です。「大空のサムライ」の例もありますし、ひょっとすると、世界的ベストセラーになるかも…(^^) by dan

「永遠の0」 ~番外編 その2~


番外編その1より続く) 天才パイロットの宮部久蔵(右写真)は、部下の名前を呼び捨てできない軍人でした。小説によれば、裕福な家庭に育ち、15歳まで幸せな生活を送っています。父親が事業に失敗して自殺、その半年後には母親も病死するという悲劇が重なり、海軍に入隊せざるを得なかったのです。言葉遣いに育ちの良さを感じさせるのはそのためです。

また、宮部は頭脳も優秀でした。一高(現在の東大)に進学するか専門棋士(囲碁のプロ棋士)になるかで真剣に悩んだというのですから、天才の域。小説では、2子の置碁(相手に有利なハンデをつけた対局)でセミプロ級の上官を一蹴する場面が描かれていました。こんな頭のよい、しかも紳士然とした男が、身体能力抜群の凄腕パイロットなのです。「ゴルゴ13じゃあるまいし、そんな人間おらへん!」と思っていました。

ところが、映画を観て、本物の宮部久蔵がいる!と唸りました。山崎貴監督が、宮部は岡田准一以外に考えられないと言っていたわけです。映画「天地明察」(2012年)の安井算哲(碁打ち=天文学者)然り、NHK大河ドラマの軍師:黒田官兵衛然り、若手俳優で、知性を感じさせる役をやらせたら、彼がピカイチですね。NOLTY(能率手帳)のCMなんか、彼のイメージをうまく生かしていると思います。かと思えば、超ひらパー兄さん(左写真)も引き受ける懐の広さ、郷土愛の深さ^^;;。今後の彼の活躍が楽しみです^^(続く) by dan

「永遠の0」 ~番外編 その1~


その2より続く) 「永遠の0」(以下「ゼロ」)は小説も映画も大ヒット御礼中。性別世代を超えて、受け入れられているのが凄いです(danは小説を2回読みました。映画も再鑑賞するかもしれません^^;;)。さて、以下は番外編。「ゼロ」の主人公、宮部久蔵についての話です。

宮部久蔵は零戦の天才パイロットという設定です。小説を読んで(なるほど)と思ったのが、普通の人間では持ち上げられない重い機銃を使って体を鍛える(ウェイトリフティングする)場面。最近のクルマはパワステ仕様のため、非力な女性でも大型車を運転できますが、昔はそうではありませんでした。零戦も同様で、操縦桿を自在に操るためには、優れた運動神経に加えて、強力なG(重力)や空気抵抗をものともしない、並外れた腕力が必要なのです(反射神経を頼りにゲームのコントローラーを指で操作するのとは訳が違う)

映画の中でも、普段は飛行服姿の宮部(=岡田准一)が上半身シャツ一枚になって秘かにトレーニングに励むシーンが出てきます。この時、優男風の印象と不釣り合いな?胸板の厚いマッチョな体だったのでビックリしました。実は、岡田准一はジークンドー等のインストラクター資格も持っている武闘派。体を見せるだけで(演技することなく)天才パイロットに必要な身体能力の高さを納得させてしまうワンシーンでした^^(続く) by dan

「永遠の0」その2 ~小説編~


danです。あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。あらためて御礼、感謝申し上げます。早いもので、昨年の7月には、西ノ京・あす香も満一周年、現在2年目です。これからもご愛顧の程よろしくお願い致します。あすかDiaryも時々のぞいて下さいませ(^_-)。さて、新年最初のお題は「永遠の0」(百田尚樹著)です。

その1より続く) 「永遠の0」(以下、「ゼロ」)は、2006年に太田出版からハードカバー版が出た時はあまり売れませんでした。タイトルだけ見て、零戦あるいは戦争賛美の戦記物と誤解されたのかもしれません。かくいうdanも何年か前に書店で「ゼロ」のハードカバー版を手にした時、今更、戦記物でもあるまいと思い、書棚に戻した記憶があります(右写真。当時、この本の価値を見抜けなかった)

よく”泣かせる小説”といいますが、「ゼロ」は、ぶわっと涙腺を崩壊させるので、電車の中では読めない?感動作と言えるでしょう(^^;;。感心するのは、太平洋戦争(大東亜戦争)の本質を教えてくれる教科書にもなっている点です(近現代史のサブテキストに使える)。12月現在、文庫版だけで370万部。ここまで売れると、大人の日本人にとっての必読本=必修科目になった感すらありますね。

不都合情報の隠蔽体質、組織上層部の事なかれ&無責任主義等、今も昔も問題構造が変わっていないことを思い知らされます。勉強になって、感動もできるという、”一粒で二度美味しい”お得な一冊。一読をお薦めする所以です(最近出版された「ゼロ戦と日本刀 美しさに潜む『失敗の本質 」との併読をお薦めします)。なお、今、amazonで愛蔵版を購入すると、数量限定で左のようなメッセージカードがついてきます。今がチャンス^_-(続く) by dan

「永遠の0」その1 ~映画編~


先日、ichiと映画「永遠の0」を観ました(→2013/12/23参照)。ベストセラーの映画化であり、監督・脚本が山崎貴ということもあって公開を心待ちにしていた作品です。というのも、山崎貴監督が(脚本で)関わっている映画には、ほとんどハズレがないからです。普段腰の重いdanが、公開2日目に行くというのも、かなり気合入ってます(^^)

映画化のオファーを断ってきた百田尚樹が、山崎監督の脚本を読んで映画化を快諾したとか、原作者の百田尚樹が5回試写を観て5回とも泣いた等の話を聞くと、一体どんな作品になったのか?と期待してしまいます。 (追記:この前テレビを見ていたら、彼が8回観て8回泣いたと言っていました^^;;)

前置きが長くなりました。映画の感想ですが、ichiが書いているように、約2時間半の間、中だるみを感じさせません。気が付いたらラストシーン、そしてエンディングの「」へ…。感動しました。今でも予告編を観るだけで涙腺が緩んでしまうぐらいです(^^;;。10年ぶりにパンフレットも購入しました。原作の文庫本がほぼ買えてしまう値段(=700円)ですが、購入する価値があると思いました(右上写真はパンフレット表紙)

紫電改のタカ」等の空戦マンガを読んだ人であれば、戦闘機が飛んでいる姿を見るだけで、あるいはそのエンジン音を聞くだけで、感涙モノかも…。零戦が飛ぶ空の美しさ、戦闘場面の臨場感を体感できるのは、やはり大スクリーン。是非、多くの方に映画館で観て頂きたい作品です。公式サイトはこちら。danは小説を読んでいるので、それにも触れておきます(→小説編に続く) by dan

「永遠の0」/里芋・ゆず味噌添え


永遠の0(ゼロ)」観ましたよ~。ボロボロに泣きました(ToT)。映画を観て泣くことはたまにありますが、今までで一番泣いたかもしれません。これから観に行かれる方、くれぐれもハンカチをお忘れなく(^_-)✩ 映画館で観ると、大抵眠くなって、数分間の空白の時間ができるのですが(笑)、この映画は全くそれは無かったです。原作を読まずに行ったのですが、これからしっかり読むつもりです。主役の岡田(准一)くん、良い演技してましたね~。

さすがの話題作、お客さんで一杯。そして、映画が終わった後、あちらこちらで拍手が起きていたのが印象的でした(私もつられて拍手をしそうになりました^^)
 →danによる投稿もお読み頂けます^_-(こちら

さて、今日のお料理は、「里芋のゆず味噌添え」です(左写真クリックで拡大)。妙心寺の料理教室で教えていただいたお料理の復習です。教室のレシピはゆず味噌「煮」でしたが、私は里芋の煮物に、ゆず味噌を添えるという形で出しています。甘めのお味噌に、柚子の香りが爽やかで、食欲が増します(^_-) by ichi