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木造の最新インテリジェントオフィスビル?


少し前になりますが、日経新聞に木造建築への回帰傾向に関する記事が掲載されました(右画像クリックで拡大)。大きいところでは、出雲ドーム(1992年)や大館樹海ドーム(1997年)が有名ですね。その記事で思い出したのが、大阪市中央区にある、一見木造?というオフィスビル。

以前御紹介した免震ビル(→2011/05/26参照)の北向かいに2013年竣工した、日本圧着端子製造株式会社の新本社がそうです。木製ルーバーが外壁を覆っているため、一見、木造建築に見えます^^。素人目には、会社の本業とは関係ない意匠に思えるのですが、どのような理由でこのデザインが採用されたのか知りたいところ。特に夜の表情がいいですね^^(下写真、各々クリックで拡大。右写真はこちらからお借りしました)。建物そのものについてはこちらのサイトが詳しい。


上の建物は「ナンチャッテ木造ビル」でしたが(失礼!)、ホンモノの木造建築であるタメディア本社ビルは写真を見ていて、”タメ”息が出るほど美しい(→こちら)。木造の近代建築はユニークなものが多いので、興味を持たれた方は、Yahoo!知恵袋>日本の大規模木造建築で素晴らしい建築があったら教えてください! で紹介されている情報等を手がかりに、いろいろ調べてみて下さい(^_-) by dan

道場六三郎の「鮮心」@一汁一菜


六月三日にちなみ、(ムリムリですが)道場六三郎さんの話をお届けします(^^)

ちなみに六三郎という名前は(6月3日生まれではなく、63歳の時の子供でもなく、はたまた父親・六郎の三男というわけでもなく)「六番目の子供で三男」とい うことから名付けられたとか。昔は子供が多かったので、いろいろな命名法があったようです。

先日、所用で和泉市に行った際、連れて行ってもらったのが「一汁一菜」というお店。蔦で覆われた外観がすごい(右写真クリックで拡大)。手入れを怠ったらこうなった…のではなく、意図してこうしているのだと思います(たぶん^^;;)。店内には、ガンダムのオモチャが並んでいたりする、いわゆる大衆食堂/定食屋さん。ところが、ふと気付いたのが左下の額縁。料理の鉄人(和の鉄人)だった道場六三郎さんの書「鮮心」です(写真クリックで拡大)

おかみさんに聞くと、ホンモノは大切に保管してあって、店内に飾ってあるのは、実はコピーなんだそうです。食材に新鮮さを求めるのと同様に、料理人も常に新鮮な気持ちで料理に臨まなければならない、とでもいう意味でしょうか?それにしても、達筆ですね。書でも達人の域に達しているように思われます。以前も、たまたま入った店で浦山桐郎監督の額縁を発見したことがありました。どこに何があるかわかりませんね^^(→2013/02/06 参照) by dan

北浜の二つの SHISEIDO


大阪のビジネス街、土佐堀通りと三休橋筋の交差する北浜2丁目の交差点に建っているのが、資生堂大阪ビル(右写真クリックで拡大)。道路の反対側/北側が駐車場で視界を遮るものが無いため、この建物は中之島公園からもよく見えます。ある意味、資生堂の看板にもなっていますね。系列の販売会社等が入っているようですが、ビルから出てくる女性は、皆さん、すらりとした美人が多いと思うのは気のせいでしょうか?(笑)

あらためて、資生堂について調べてみました。1872年に日本初の洋風調剤薬局として銀座に「資生堂薬局」を開業したのが始まり。流行の先端を行くイメージがありますが、実は140年の歴史を持つ伝統企業です。現在、化粧品業界で国内最大手(世界第5位)。創業以来の商号「資生堂」の”資生”は『易経』の「至哉坤元 萬物資生」という一節から来ているとか(→こちら参照)。勉強になります。

さて、先日、土佐堀通りを歩いていて気付いたのが、某ビル前にあった左のテナント案内板。「姿勢道」という単語は初めて目にします。柔道のように、姿勢道・初段(黒帯)とかあったりするんでしょうか(笑)。よく見ると、ACTIVE AGING STUDIO という文字が見えます(写真クリック拡大)。facebook 他によると、ピラティスと体幹トレーニングのスタジオでした。今春オープンしたばかりで、5月末までオープニングキャンペーン中とか。

二つの SHISEIDO で、内側からも外側からも体がキレイになりますね(^_-) by dan

旧家の魅力/岸和田の話 その2


その1より続く) 先日、コシノ洋裁店&オハラ洋装店をご紹介しましたが、商店街のアーケード(綺麗ではあるが没個性的)よりも、横路に入ったところが面白かったりします。旧城下町の雰囲気と昭和を思わせるローカル色が共存する街並みは、新興都市にはない魅力といってよいでしょう(右写真は岸和田城の復興天守閣)

ちなみに、岸和田という地名は、楠木正成の甥である和田高家(にぎた たかいえ)が、当時、”岸”と呼ばれていた場所に城を築き、それが”岸+和田=岸和田城”と呼ばれたことから来ているそうです(→Wikipedia>岸和田城

たとえば、地元の方に教えて頂いたのが下左の旧家の面格子(写真クリックで拡大)。「こんなものがまだ街中に残っているんですね」と感心していると、「横もすごいんですよ(^_-)」と言って見せてくれたのが下中央&右の長~い塀です。敷地は何坪あるのやら。江戸時代は、こんなお屋敷がずらりと並んでいたのでしょうか。今まで、岸和田のことをあまりよく知らなかったので、大変勉強になりました(^^) by dan

 

飛び込み台のような展望台 ~タイタニック気分が味わえる?~


先日、信貴生駒スカイラインをクルマで走っている時に目に入ったのが、飛び込み台のような形をした展望台。「鐘の鳴る展望台」という名前がついています。時間に余裕があったので寄ってみました。駐車場から少し登ったところに展望台があります。案内板によると、標高460m、展望台の高さは12mらしい(右写真クリックで拡大)

鐘の鳴る展望台」という名前がついているのは、展望台の上部に鐘があって、それを鳴らすことができるためです。展望台からの見晴らしは非常によいのですが、山頂だけに吹きさらし状態(下左・中央写真)。その日は強風だったので展望台がゆらゆら揺れて(男の私でも)少しコワい思いをしました。風の強い時は景色を楽しむ余裕がないかもしれません。

飛び込み台のようだと書きましたが、”台”というよりは”板”ですね。空中に突き出た飛び込み板の周りを手すりで囲ったような簡易構造なので、10m程度の高さでもかなり怖いのです。実際、私の後に登った若い女性が、展望台の手すりを握り締めて、へたり込んでしまいました(^^;;。勇気あるカップルはタイタニックのあのシーン(下右写真)に挑戦してみて下さい。まさに山上を滑空しているかのような気分が味わえるでしょう(でも、マジで怖いので、無理しないで下さいね^^) by dan

サリーちゃんの洋館@大和郡山


右写真は大和郡山の街中で見つけた洋館です(クリックで拡大)。大和郡山といえば金魚の町。城下町をイメージして整備された街を歩いていると、突然場違いなお洒落な洋館が現れて、びっくりしました。第一印象は、サリーちゃんの洋館^^;;(下左画像は魔法使いサリー[1966] のオープニングより)

今でも現役で使われているようです。状態がいいと思ったら、登録有形文化財でした(正式名称「杉山小児科医院診療棟」→こちら参照)。玄関のドアに内部公開日の案内が貼ってあったので、中を見学できるみたいですね。いつか中に入ってみたいものです。余談ですが、この医院の真向かいにあるのが カフェさくら舎。ichiがブログに書いていたカフェです(→2013/11/17 参照)

そういえば、旧あすかDiaryでも大阪市の寺西家阿倍野長屋という登録有形文化財を紹介したことがありました(長屋としては全国で初めての登録→2005/12/20 参照)。この種のものに反応してしまうdanです(^^;;

 

【ご参考】 登録有形文化財(建造物)は2013年11月1日現在、全国(9250件)>奈良県(202件)>大和郡山市(3件)という感じです(文化庁による上記物件紹介ページはこちら)。文化庁の国指定文化財等データベースで全国の文化財を調べることもできるので、興味のある方はどうぞ(^_-) by dan

東京スカイツリー/新しいメガネ 番外編


仕事の都合もあって、千葉の眼鏡のとよふくさんへはトンボ帰りの出張となりました。なんとか、東京スカイツリーは見ることができたので、その話題を…。

夏休みも終わった平日の夜に行ったせいか、待ち時間ゼロ。高速エレベーター(600m/s)にもすぐ乗れました。しかし、チケットカウンター前にあったベルトパーテーションの配置をみると、日中や土日は相当混雑していると思われます(右写真クリックで拡大)。すんなり入場できてラッキーでした。

我々は(最寄の駅まで直行するのではなく)JR錦糸町駅から一駅分の距離を歩いて行ったのですが、遠くのスカイツリーがだんだん見上げるように巨大になってくるので、期待感も盛り上がり、良い選択でした(^^)。さて、地上350mにある展望デッキへの入場料は2,000円(その100m上にある展望回廊への入場は1,000円追加)。さすがに634m だと、お値段も高い。しかし、50年以上前にできた通天閣(103m)の入場料に比べて約3倍という価格は安いのかもしれません(下写真各々クリックで拡大)

展望デッキで夜景を見た修学旅行の女子学生達が「ヤバい、ヤバい」と連発するのが印象に残っています。スゴイ!とかキレイ!なんてもう言わないんですね(^^;;。今回、隣接する商業施設(ソラマチ)で食事だけ済ませ、スカイツリー以外はすべてスルーしているので、もう一度来たいです。夜景も奇麗でしたが、天気のよい日中に新しいメガネで関東平野を一望したいと思います(^^) by dan

本当に□□□な家


以前、「本当に○○○なビル」というタイトルで大阪市中央区にある丸窓の建物(右写真クリックで拡大)をご紹介したことがありますが、今回はその続編?です。

先日、奈良・尼ヶ辻で見つけたのが下左の一戸建て住宅。スクエアな小窓がアクセントになっている正面外観は、まさに「□□□な家」(写真クリックで拡大)。上の「○○○なビル」と兄弟のようです^^。印象的だったのが、南側(1階部分)に大型開口部が無く、採光用の縦型スリット窓を多数配置している点(下右)。開放感と防犯性を両立させたデザインです。プライバシーを重視するのが最近のトレンドのようですね。

左のようなモダンな家が、ローカルな(失礼^^;;)垂仁天皇陵の近くにあるのが、面白いところ。余談ですが、私の実家は温室かアトリエと間違われるぐらい、南面は窓ガラスの多い建物です(部屋の中も外から丸見え?)。こちらは少々開放的過ぎですが…(^^;; by dan