千切り大根煮


落ち葉が舞い散る季節、毎日庭の木が沢山葉を落としています。ハナミズキに続いて、今はモクレンがどんどん身軽になって行き、毎日「落ち穂拾い」ならぬ「落ち葉拾い」です 。ハラハラと葉が散る様は晩秋の風情、ちょっぴりセンチメンタルになります(^^)

さて、今日のお料理は「千切り大根の煮物」です。地味ですが、大切な基本のお惣菜です。大根は干すことで、旨み・甘み・滋養が増します。調べると、生の大根に比べて、干した大根の成分は右上の表のようになるそうです。千切り大根(切干大根)は重量が10分の1になることを割り引いても凄いですね!(→こちら参照)

乾物は保存食でもあり、ありがたい食材です。戻すのが面倒、と敬遠されがちですが、慣れればそう面倒でもなくなります。毎日の食卓に、欠かさず用意したい一品です。今日は、大豆・しめじ・うすあげなどと一緒に炊きました^_-(左写真クリックで拡大)  by  ichi

必見!薬師寺・西塔の「釈迦四相像」


今、薬師寺の西塔で「釈迦四相像」が公開されています(→こちら参照)。釈迦や弟子達の群像が登場する「成道」・「転法輪」・「涅槃」・「分舎利」という4場面で構成されたブロンズ製のレリーフで、薬師寺・大講堂の釈迦十大弟子の制作者である 中村晋也氏 によって、今年の6月に奉納されたばかりなのでご存知ない方も多いでしょう。

薬師寺といえば、薬師三尊像といった伝統様式の仏像の印象が強烈なだけに、仏教がモチーフとはいえ、西塔の内部に現代美術が奉納されるのはどうなんだろうか?と正直思っていました(大講堂・釈迦十大弟子<右写真> の印象が今ひとつ薄かったせいもあります)。というわけで、先日、薬師寺に行った際も、期待度は低いまま、西塔の内部に入りました(苦笑)

ところが、実物を目にしてビックリ。初層(1階)の間に安置された作品はとんでもない代物でした。高さ3.1メートル、幅4.7メートル、奥行き1.5メートルの大レリーフが4面組み合わされた、総重量13トンの巨大作品だったのです(下写真各々クリックで拡大)。ちなみに、薬師寺のサイトにこのような数字は出てきません(^^;;

大きさだけではく、その芸術性にも圧倒されました。ロダンの「地獄の門」に匹敵する大傑作かも…。製作期間7年というのも納得。西塔に現代のブロンズ像はあわないと決めつけていた己の不明を恥じました。作品奉納時の報道(例えば、産経フォト 2015.05.11)にきちんと目を通していればよかったと反省しきりです。今回の特別公開は2016年1月3日まで。この機会をお見逃しなく!(^_-) by dan

ご参考 (非常に勉強になります。写真も美しい)
橿原日記(平成27年6月6日)>釈迦の生涯を表す壮大なレリーフ「釈迦八相像」、うち四相を西塔に安置

さつま芋のコロッケ/正倉院展 2015


今年の正倉院展が終了しました。昨年初めて正倉院展に行き、歴史的な品々の展示に感動!これからは毎年行くぞ!と思ったのでした(→2014/10/24参照)。会期が残り1週間となってから、やっと行くことができました。平日にもかかわらず、入館30分待ち。一瞬帰ろうかな…と思いました(笑)     そして、なぜ昨年まで一度も行かなかったのか、その理由を思い出しました。「並ぶのがキライ」だからです(^^;;

国立博物館の前まで行っていながら、30分待ちの表示にメゲた自分が可笑しくって、そうそう、並ぶのが嫌で、正倉院展ずっと避けてたんやな、と思い出した次第です。古代の文物や古文書に造詣があるわけでもなく、ざっと見て回っただけですが、今年の“目玉”である琵琶を見て、満足満足。若い人で食い入るように展示品を見ている人もいて、凄いな、と感心しつつ、小一時間で博物館を後にしました。で、やっぱり来年も行くぞ!と思っています(^^)v

さて、本日のお料理は「さつま芋のコロッケ」です。さつま芋の甘みに、みじん切りの人参・玉ねぎなどが加わり、さらに甘さがUPです。カリカリの衣に包まれた、しっとり甘いさつま芋、是非たくさんのお客様に召し上がってほしいな~。 そんな風に思いながら、今日もせっせとコロッケ作りをしています(^^)v     by  ichi

ココイチ と 551 / Five な話 その2


その1 より続く) ココイチ(カレーハウスCoCo壱番屋)がハウス食品の子会社になるそうです(→こちら参照)。外食産業は経営的に厳しいところが多いので、ココイチもそうだったの?と思ったら、さにあらず。中長期展望からハウス食品による買収に至ったのだとか。経営の第一線を退き、現在、メセナ活動に取り組んでいる創業者・宗次徳治氏は独特の哲学の持ち主として知られており、今回の件もかなり以前に決まっていた気もします。

ところで、このニュースであらためて分かったのが、ココイチは愛知県の企業だということ。カレーハウスCoCo壱番屋の屋号が「カレ-はココ一番!」という関西弁に由来することから、てっきり、関西企業と思い込んでいました。サントリー(SUN+鳥井)はまだしも、サンガリア(国破れて山河あり)といい、オルファ(折る刃)といい、関西企業はベタなネーミングが多いなぁ~と思っていたのです(失礼!!^^;;)

あと、忘れてならないのが、551 の蓬莱(大阪名物の豚まん)。潤滑剤 KURE  5-56  のように社名と一体化しているため、わかりにくいですが、実は、551 も ココイチと同類。「味もサービスもここいちばんを目指そう」という意味を込めて命名されています(→こちら参照)。KURE 551 と言い間違えて失笑を買った経験のある人は、551 の由来を頭に入れておけば、今後、バカにされずに済むかもしれません^_-(その3 に続く) by dan

きのこ汁


近鉄沿線での出来事です。ある駅前のスーパーで花の苗を買い(赤と白のデイジー)、電車に乗りました。買った花苗の袋を、足元に置いたのが間違いでした。あべの橋で降りた時、電車の中に置き忘れてしまい、改札を出ました。あっ、と思い出して引き返し、駅員さんに事情を話して、乗ってきた電車に戻って中を探したのですが、無い!仕方なくまた改札を出ようとしたら、駅員さんが「後で届くことがあるかもしれませんよ」ということで、遺失物の問合せ先の電話番号を、教えてくださいました。

せっかく電話番号を教えていただいたのに、その翌日はバタバタしていて連絡するのを忘れ(^^;;、2日後にダメモトで電話してみました。すると、それらしき物が届いているとのこと!ヤッター!届けてくださった方と近鉄電車に感謝です。遺失物係の方に「花はイキイキしてますか?枯れたら可哀想なんで、お水を少しあげておいてもらえませんか~?」と厚かましいお願いをしてしまいました。「はあ?あ、はい…」と、戸惑い気味の係員さん。奈良に移って3年半余りになりますが、まだまだ「大阪のおばちゃんスピリット」は健在です(笑)

さて、本日の料理紹介です。秋はきのこが美味しい季節、きのこ汁が好評です(左下写真クリックで拡大)。シイタケ・舞茸・しめじなど、4~5種類のきのこを使っています。そして、きのこ以外に無くてはならないのは…。「ゴボウのささがき」です!そう、切り方も、ささがきでないと…。汁物にささがきゴボウを入れると、なんとも美味しい「お出汁」と言うか、旨味が出ます。ささがきにするのは少し面倒かもしれませんが、ここはやはり譲れないところです(^^)。秋が深まり季節が進むにつれ、朝晩だけでなく、昼間の気温も徐々に下がって来ました。温かいきのこ汁で、お客様に緩んでいただいています(^_-)    by  ichi

奈良・昼/夜 MAP (2015年8月版)


奈良の主要駅や観光案内所などで入手できるガイドブックのひとつに「奈良・昼/夜 MAP」があります(24ページのリーフレット)。もともと、奈良中心街の飲食店を紹介するグルメガイドでしたが、この秋に2015年8月版として改訂され、ページ数が大幅に増えました(右写真)。「尼ケ辻・西ノ京」エリアに、めでたく?「あす香」が掲載されましたので、宣伝もかねてご報告させていただきます(^^)

実際の紹介記事は左下の通り(画像クリックで拡大)。まず、写真が綺麗なことに感嘆。今回の記事では、料理だけでなく、お店(部屋)の雰囲気もよく伝わってきます。限られたスペースに店舗情報をコンパクトにまとめる手際の良さに、「さすがは百戦錬磨のプロ」と感心しきり(さり気なく、料理教室の案内も入っています)

今まであまり意識しなかったのですが、和室の障子を開けた時の開放感が「あす香」の魅力の一つですね。つまり、食事+α の雰囲気を求めるならば、夜よりも昼の方がおすすめということです。広い庭があるわけでもありませんが、庭にある四季折々の花はプライベート感があって、友人の家に遊びに来たようにくつろげると思います(^_-) by dan

PS 「奈良・昼/夜 MAP」についてもっと知りたい方は、奈良県観光サイト「1300年のこころ、見つけました」へどうぞ。PDFをダウンロードできます(11/03現在、データが旧版のままですが、近日中に更新の見込み)

奈良県立美術館/11月の画像


当サイトのヘッダー(ページ先頭に表示される横長の画像)は、ほぼ月一回の頻度で更新されます。ところが、皆さんの目に触れるのが年一回であるのをいいことに、実は同じ画像を使い回しています。例えば、昨年までの「11月の画像」は信貴山の紅葉でしたが(→2012/11/06 参照)、写真の出来がイマイチなので差し替えなくては…と思いつつ、3回も(つまり2年間)使っていました。

今回、その「11月の画像」を久々に更新したので、ご紹介します。上の2枚の写真は奈良県立美術館で撮ったもの(各々クリックで拡大)。左写真をトリミングして、今月の画像としました。色彩鮮やかで精細感もあり、いい感じです(自画自賛^^)

ちなみに、写真は3年前の蔵出し画像です(今年の紅葉と勘違いされた方、スミマセン)。あと、右写真をよく見ると、ichiが写っています(写真クリックで拡大)

さて、奈良県立美術館では、「浮世絵版画 美の大世界」が現在開催されています。期間中、前期と後期で作品がかなり入れ替わるので(→出品リスト参照)、既に行かれた方も、紅葉鑑賞がてら、もう1回足を運ぶ価値はありそうです(^_-) by dan

さつま芋の茶巾絞り


プロ野球の日本シリーズは、ソフトバンクが日本一となりました。ソフトバンク、強いな~(右は胴上げされる工藤監督。写真クリックで拡大)。阪神ファンの私としては、ソフトバンクとヤクルト、特にどちらを応援するでもなかったのですが、最近知った、工藤監督のあるエピソードにしびれました。どんなエピソードかというと…

工藤監督の現役時代、ダイエーから巨人への移籍が決まりました。この時、残留を望むダイエーファンが嘆願書を作り、なんと15万人の署名が集まったそうです。結局、工藤選手は巨人に移籍し、その後も活躍しましたが、嘆願書に署名をした人たちに、工藤選手はプレーしながら、お礼状を出し続けたそうです。宛先・氏名、全て手書きで!約7年かかって住所・名前のわかる全ての人に出したとか。

すごいと思いませんか?工藤さんの感謝の気持ちと、謙虚さの表れだと思います。お礼状をもらったファンは、どんな気持ちだったでしょう?きっと、どこのチームに行こうが、応援します!って思ったファンも少なくないはずです(^0^)

さて、お料理の紹介です。さつま芋が美味しい秋、「さつま芋の茶巾絞り」を作りました(左写真クリックで拡大)。蒸して裏ごししたさつま芋を、豆乳と胡麻ペーストを加えて、練りました。さつま芋の裏ごしは、量が多いと大変ですが、マッシュするだけでは、やはりあの滑らかさにはなりません。「茶巾絞り」や「きんとん」は、少々手間でも、いつも裏ごしにします。抹茶で色づけして、2色にしました(^_-) by  ichi