墨の資料館@墨運堂


西ノ京駅から歩いてあす香へお越しになる途中、養天満宮の手前にあるのが「墨の資料館」です。墨運堂という会社が運営しています(→2013/12/14参照)。ネットで調べると、墨の資料館のページには「見学ご希望の方は墨運堂本社、各営業所にご連絡下さい」という一文があり、気軽に入館できない印象ですが、これは工場見学の場合であって、資料館には予約無しで自由に入れます(入館可能な時は、右写真のように「どうぞお入りください」という看板が入口に立っています)

入館すると、目の前にあるのが下左の巨大硯(すずり)。90cm ×60cm もあります。長さ15cmのペンと一緒に写したものの、大きさがイマイチ伝わらないですね^^;;(写真クリックで拡大。よければこちらも参照下さい→2013/06/27)。あまり知られていませんが、膠(にかわ)という材料を使う関係で、墨の製造期間は気温の低い10月から翌年5月迄に限られます。つまり、今が墨作りの現場を見るチャンス(^^)。 danは、製造中の墨を一度触らせてもらったことがあって、その時の印象はつきたてのお餅。ふわふわと柔らかいです。機会があれば、触らせてもらいましょう^^(写真クリックで拡大)

ちなみに(本式の固形)墨は、(1) 菜種油を燃やして作られた煤(すす)を集め、(2) 膠(にかわ)を混ぜ、 (3) 職人さんが手足を使って揉みこみ、(4) 型に入れて固め、(5) 乾燥させ…、という大変な手間を経て作られます(→こちら参照)。まさに手作り。そして、墨職人は日本全国で20人位しかいないそうです(そのうち、墨運堂に3~4人)。このような話を聞くと、短くなった墨といえども粗末には扱えませんね。皆様、ココロしてお使い下さいませ(^^) by dan

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