あしたのジョー最終話、誕生エピソード/「あしたのジョー 大解剖」


先日「あしたのジョー 大解剖」という Mook が出ました。これを読んで初めて知ったのが、最終話誕生のエピソード。40年経っても色あせない傑作ラストシーンが、実は、高森朝雄(=梶原一騎)の原作とは異なっていて、ちばてつやが土壇場で描き起こしたシーンなのだそうです。

原作のラストは「パンチドランカーとなったジョーが虚脱状態で、白木葉子の大きなお屋敷のベランダで日向ぼっこをしている。それを葉子が遠くから優しい表情で見つめている」というもの。ところが、ちばてつやが、果たしてそれでいいのだろうか?と考え込んでしまった。通常の締切はすでに過ぎており、掲載号の表紙も印刷に回っている。今更、休載もできないギリギリの状態。悩む、悩む、悩む…。

最後の最後で、当時の担当者が「ここにあしたのジョーの『核』があるような気がする」と言って、ちばてつやに読むよう勧めたシーンが、ジョーと紀ちゃんのデート場面。例の「燃えかすなんかのこりやしない…まっ白な灰だけだ」という台詞が出て来るところです(左画像クリックで拡大)。ちば自身、そんな場面を描いたことを忘れていた。このヒントをくれた担当者は本当に偉かったと思います。そこから、あのまっ白なリングサイドのラストシーンが浮かび上がってきたのだとか(上写真参照)

漫画史上に残る屈指の名シーン誕生の裏には、埋もれていた台詞、それを掘り起こした担当者、そして一枚の絵にまとめたちばてつやの画力、これらが奇蹟のように合わさって、時代を超える感動シーンに昇華したというドラマがあったのでした(「歴史秘話ヒストリア風」に…^^) by dan

上の経緯について、Wikipedia>あしたのジョーこちらのブログ に詳しく書かれています。興味のある方はどうぞ。なお、「あしたのジョー 大解剖」には、対力石戦を綴じ込み付録で掲載した限定特装版もあります(^_-)

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