Monthly Archives: 4月 2023

キクイモの味噌漬け/Jerusalem artichoke preserved in miso


早くもツツジが見頃ですね~。新緑に鮮やかなツツジが、とても映えます。ツツジの名所・長岳寺(天理市)に行ってきました。平日にもかかわらず、お寺の側の駐車場はいっぱいでした。ここのツツジはまだ見頃にはなっていませんでしたが、月末には見頃になっていると思います。ツツジの他にも大手毬(下写真右)が咲いていて、その近くの池にはカキツバタの群生があり、蕾も見られました。秋の紅葉も美しいだろうなーと思われ、また一つ お気に入りの場所を見つけたな、という思いです。

境内から少し離れた高い場所に登って行った時、ふと降りてきた言葉があります。「その他大勢の生き方をしてたら、その他大勢にしかなれない」 これは、30年ほど前にマクロビオティックを一生懸命学んでいた頃、松岡四郎先生がおっしゃった言葉です。なので、降りてきた、というよりは、思い出した、という方が正解かもしれません。なぜ突然この言葉を思い出したのか分かりませんが、当時は凄く響いた言葉でした。

さて、今日のお料理を ご紹介します。キクイモはすでにシーズンが過ぎていますが、最後のキクイモは味噌漬けにしました。思えば、初めてキクイモを食べたのが、味噌漬けにされたものでした。薄く切ったものを数切れいただいたのですが、味噌の香りとクセのなさ、コリコリとした食感など、なんて美味しいのだろうと感激したものでした。

きれいに洗って春の日差しに数時間当て(つまり干して)、お味噌の中に埋めるように入れます。私はお味噌に酒粕を混ぜ、その中にキクイモを入れました。早く浸かるようにと、1~2センチに切って入れています。

3週間後にお味噌&酒粕の中から出してみると、美味しく漬かっていました(左写真クリックで拡大)。味噌の濃さと酒粕のマイルドさが程よく混ざっています。ご飯が進む一品です(^-^) by ichi

ワラビの煮物/Cooked bracken


ひょっこり時間が空いたので、一人で春日山原始林を歩きました。大好きな場所なのに、ずっと行くことがなく、約2年半ぶりでした。春日大社までは、観光客で賑わっていましたが、原始林の登山口からは、人がぱったりと見えなくなりました。人が少ない…いない。これが、この場所の魅力の一つです。新緑と川のせせらぎを楽しみながら、時には立ち止まって ゆったりと深呼吸をして、マイペースで気ままに歩きました。

この日は、朝の出発が遅れたため、時間の関係で、若草山を下る 約2時間コースにしました。若草山までは、すれ違う登山者は3組位でしたが、若草山に入ると、ヒト人ひと…!しかし、他の楽しみを見つけてしまいました。ワラビ採りです。下を向いて探し、時々しゃがんで摘んでいると、「何を採ってるんですか~?」と声をかけられること3度ほど。食べ方やアク抜きの仕方まで、尋ねられる方もありました。ワラビ採り、やめられない止まらない、で 結局 長い時間 摘んでいました。あー、しんど!でも、楽しかった(^o^)

さて、今日のお料理のご紹介です。ここはやっぱりワラビでしょっ!と言うことで、ワラビの煮物です(左下写真クリックで拡大)。実は、ワラビのアク抜きは、この春4度目ですが、1回目はちょっと失敗…一部 ずるっとなってしまいました(^^;; それ以後は、上手くできています。下処理さえしておけば、冷蔵庫保存で1週間ほどもちますので(冷蔵庫の中で、一番温度の低い場所に入れます)たくさんある時は、何度かに分けて料理します。キノコ類と一緒に炊いたり、お味噌汁にしたり、信太巻きにしたり。春の山菜によくある、ホロッと苦いのも春独特の旨みです(^_-)☆ by ichi

若ごぼうの煮物/Cooked burdock


春日大社へ、車のご祈祷に行きました。ご祈祷には 毎年 行ってるのですが、前回から1年以上経ってしまいました。ご祈祷所で祝詞を上げていただき、車のドアを全て開けて、お祓いをしてもらうと、安心感が増します。これで 大丈夫!春日大社と言えば、なんと言っても「藤」の花。藤にはまだ早いかなー、と思っていましたが、半分くらい咲いている木もありました。4月25日過ぎには、見頃になってるのではないかと思います。

今日のお料理の紹介です。春は、出回る周期が とても短い野菜があります。「若ごぼう」もそのひとつ。見かけた時に買っておかないと、もう手に入らず、後悔することがあります。この春も若ごぼうを料理できた!食べれた!と気分はアゲアゲです。普通のごぼうよりもアクが少なく、茎も食べられます(左写真クリックで拡大)。師匠のみのりさんは、葉っぱも食べられる、とおっしゃってましたが、私には苦くてとても食べられるようには思えず、ごめんねと言いながら、捨てています。春の貴重な野菜を、お一人でも多くのお客様に召し上がっていただければ良いな、と思っています(^^) by ichi

ヨモギの天ぷら/Deep-fried mugwort


久しぶりに、明日香村へ行きました。そうです、あす香の移転先、新天地です。新緑が美しく、桜の次は私たちよ、と言わんばかりの花々。自然が豊かで、いつ訪れても、なんとも安らぎを感じる場所、ホッとできる所です。地元の野菜を扱っている道の駅が2ヵ所あり、そちらで新鮮なお野菜を買って帰るのも、楽しみの一つです。朝採りの瑞々しい野菜もたくさん置いてあり、嬉しいことです。この日も、朝採りのワラビや筍、そしてヤマウドや春菊などを、買って帰りました。さあて、何を作ろうかな…。料理するのが、いつも楽しみです!

さて、今日のお料理です。先日 田んぼで採ってきたヨモギの天ぷらです。ヨモギは湯がいてすり鉢ですってヨモギ団子に、が 定番のようですが、私は天ぷらにすることが多いです。意外と皆さん、天ぷらで食べると美味しいことをご存じないようです。お客様にお出しすると、「ヨモギの天ぷらは初めて」とか、「美味しいですね!」と 気に入ってくださいます(左写真クリックで拡大)。ヨモギが余った時は、ザルに広げて干して、お茶にします。番茶やほうじ茶とのブレンドにすると、ヨモギの香りを楽しめます。また、ヨモギ茶には、アンチエイジング・美肌・貧血改善・血行を良くする…などの薬効がありますので、大いに活用したいものです(^_-)☆ by ichi

菜の花の酢味噌あえ/Canola flower dressed with vinegar & miso


西ノ京での営業日が、残り少なくなって来ました。お食事や料理教室でお世話になったお客様が、惜しむように続々とお越しくださっています。本当にありがたいことだと思います。

今年は、お米作りに挑戦!昨年、稲刈りと脱穀のお手伝いをした、大和郡山の田んぼです。お手伝いに毛が生えた程度になるかと思いますが、教えていただきながら、やってみようと思っています。昨日は、田んぼの水路の整理で、草や泥を鍬で掻き出す作業をしました。たった小一時間でも、なかなか体に応えます。これからは、暑さも加わって来るので、体力が要りますね。この日のご褒美は、田んぼに生えてる、ヨモギ・セリ・ノビルでした(下写真右)。ヨモギは天ぷらに、セリはさっと湯がいてお浸しに。ノビルは…ねぎ焼きならぬノビル焼きにしようかな…。と、帰りの車の中で、ニヤニヤしながら考えていました。

さて、本題、今日のお料理です。菜の花の酢味噌あえです。うあすあげを網で焼き、少し焦げ目をつけます。これは、母がいつも、ぬた和えを作る時にしていたこと。そして、薄く切った生のかぶらと共に和えています(左写真、クリックで拡大)。菜の花は、もうそろそろ終わりかな?3月初旬から、あす香の食事では、大活躍でした。「日本酒が飲みたくなりますねー」というお客様の声に、大きく頷くのでした(^o^) by ichi

オートミールと椎茸の天ぷら 野菜のあんかけ/Deep fried oatmeal & shiitake mushroom with vegetable sauce


ライフコーチかめちゃん(亀井弘喜さん)のお話し会に参加しました(→2022/8/21参照)。2度目の参加です。最近は、かめちゃんの本業であるコーチング(カウンセリング)をする、というお話し会のスタイルになっています。数十人の前でコーチングを受けるというのは勇気の要ることです。この日は3人の方がコーチングを受けました。その方の話す内容、言葉の使い方、表情やエネルギーの強さなどを多方面から分析し、内面を掘り下げて行きます。本人が気づいていない糸口を掴んで離さない、そこからの展開は見事というしかありません。

時々、参加者3~4人のグループでのシンキングタイムもあり、そのあたりはお話し会ならではの参加型です。最後はコーチングを受けたご本人が泣き、私も涙が出ました。「私にもあるなー」と内なる自分に目を向け、気づきと学びの多いお話し会でした。秋から始まる「センターピース」という心理学セミナーを受講するのですが、なんとシンキングタイムをシェアしたグループ4人中、3人が同じセミナーを受けるということが分かり、盛り上がったのでした。秋からのセミナーと、同期となる方々との再会が、今からとても楽しみです(^^)

さて、今日のお料理のご紹介です。オートミールを炊いて、炒めた野菜のみじん切りと混ぜます。それを椎茸の傘の所にくっつけて、衣をつけて揚げます。切り分けて、たっぷりの野菜あんを絡めて出来上がり。料理の写真では、オートミールと椎茸の天ぷらが野菜あんに隠れてしまって見えませんが、どうぞ想像力を働かせて下さい(笑)。この日の野菜あんは、醤油で味付けしたものですが、生姜を加えたり、ホワイトソース仕立てにしたり、トマトソースにしたり、バリエーションもいろいろあります。ボリュームもあるので、満足していただける一品だと思います(^_-) by ichi

若竹汁/Bambooshoot and seaweed soup


3月の末に味噌作りをしました。同級生2人と私、3人で作るようになって、早くも6年目になります。米味噌と麦味噌を1年交代で仕込んでいるので、今年は麦味噌の年。息の合った3人のコンビネーションと手際の良さで、年を重ねるごとに仕込みが早くなって行くように思います。気兼ねなく話せる同級生とワイワイお喋りしながら作っています(下写真、各々クリックで拡大)

それぞれの甕に仕込み、持って帰って、各自が管理します。昨年から、仕込んだお味噌の一番上に酒粕を乗せてしっかり押さえつけて仕上げています(酒粕蓋)。毎年、夏場に甕の蓋を開けてチェックし、カビを取り除く作業が必須でしたが、昨年はカビも来なくて楽ちんでした。今年も酒粕の蓋をして万全の態勢、半年後の出来上がりが、楽しみです(^o^)

さて、今日のお料理です。筍のシーズン到来。まだ小さくて柔らかい筍で若竹汁を作りました。「筍は、今年、初物です!」と喜んでくださるお客様が結構多いです。まだ4月の初めですものね。ワカメと筍は、海のモノと山のモノとの組み合わせで非常に良いものです。また、四季のある日本、旬を食べるということ、「初物」をいただくことを喜ぶ感性は、日本人独特のものなのかなー。この繊細な感性、大切にしたいものです。 by ichi