(その1より続く) 3つの翻訳を比べると、格調が高く自然な日本語の白井訳、カジュアルな口語訳を目指した神谷訳、その中間の串田・中村訳、といった色分けになるでしょう(串田・中村訳は、白井訳をかなり参考にしているようです)。個人的な好みで言えば、白井訳>串田・中村訳>神谷訳、という感じです。
集英社版(白井訳)には、年譜や写真頁も付いており、アランの人物像がつかみやすくなっています。しかも3冊の中で一番安い(白水uブックスの半額!)。danが人にお薦めする書籍は、集英社文庫版(白井健三郎訳)になりそうです。
さて、上で「書籍」としたのは、インターネット上に無料で読めるアラン「幸福論」(全訳)を見つけてしまったから…。
ビジネス書を多数翻訳している村井章子氏だけに、わかりやすさを身上とした翻訳となっています(日経オンラインビジネス・毎日読むアラン「幸福論」。閲覧には会員登録が必要)。ビジネスマン以外の方が読んでも非常にわかりやすいと思います。書籍化されていたら、これが一番お薦めかも(^_-) by dan
PS 2014年07月に、待望の?村井章子氏訳の「幸福論」が出版されました(→こちら)