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ふきのとうの天ぷら/Deep-fried Butterbur scape


毎日寒いですが、そんな日常にふと春の兆しを見つけると、とても嬉しくなります。日差しの明るさ・柔らかさ、日暮れが遅くなったこと(夕方5時半でもまだ明るい!)、梅の花、桜の小さいつぼみ、鉢植えのチューリップが芽を出していること…。このひと月ほど篭りがちでしたが、徐々に散歩も増やして行こうと思います。できれば、ジョギングも!というのも、延期延期になっていたビワイチ(自転車で琵琶湖一周)を、この春はやるで!と高校の同級生からお達しが来ているのです(笑)どうなるか わかりませんが、なまった体を少し引き締め、できれば参加したいなーと思っています。

さて、今日のお料理です。春の兆しは野草からも…。ということで、フキノトウの天ぷらが今年初登場です。大きいものは半分に切りますが、包丁を入れると同時にほろ苦い香りが広がります。その瞬間、まるで春の気を吸い込むような感覚、そして感じる幸せ(^o^)。カラリと揚がった天ぷらは、サクッとした衣とフキノトウのほろ苦さがこれまた美味しくて…(左写真クリックで拡大)。フキノトウはまだ数個残っていますので、こちらは「フキノトウ味噌」にしようと思っています(^^)q by ichi

はくさいの生姜炒め/Stir-fry Chinese cabbage with ginger


2月1日は旧正月、2月4日は立春ということで、2月を新たな年明けと捉えてまた気持ちを新たにしています。今月の初めに伏見稲荷さんに初詣に行きました。伏見稲荷と言えば千本鳥居が有名ですが、途中の四ツ辻までお詣りをしてそのまま下ってしまう方が多いようです(右下の稲荷山マップ参照。クリックで拡大)。かくいう私も30年位前に友だちとお詣りしたことはありますが、多分そこまでしか行ってないように思います。今回は神事(かみごと)に詳しい方々とご一緒させていただき、いろいろと学ばせていただきながら、山頂(一の峰)まで登りました。

朝の7時半に大鳥居前に集合、寒さで冷えた体は登って行くうちに段々温まりました。「ブーツは失敗やったな、登山靴か せめてスニーカーで来たら良かった…」と思いつつ登ると、やがて山頂に到着。ここは空気の清々しいこと!こんな気持ちの良いお詣りができるなんて!神社は、神様に感謝を述べ、自分がどう生きて行くかを誓う所だということです。因みに、下の方(下界と言うべき?)は大勢の人の「お願い お願い」「頂戴 ちょうだい」の気で満ち溢れているらしいです(笑)清浄な気でいっぱいの山頂に感動しました。これから時々 お詣りしようかと思っています(^_-)

さて、今日のお料理です。冬は根菜や葉野菜が美味しいですね。ハクサイは、煮物か お漬物にすることが多いかもしれませんが、私は断然 炒めるのが好きです。軸を3センチ位に切り分け、縦の繊維を長く残した千切りにします(6~8ミリ位)。葉は適当な大きさに。先ずは軸の方から塩をして炒めて、蓋をして軽く蒸し煮。この時、少しだけ水を入れておくと、焦げたりせず安心です。

程よく火が通ったところで、葉を入れます。強火にして炒め、全体に火が通ったら出来上がり。炒め過ぎて、軸の「しゃきっと感」を損なわないようにしたいものです。細かく千切りにした生姜も一緒に炒めると、美味しさアップ!最後に、水菜を加えて炒めて、仕上げました。今回、共に盛り付けているのは、人参・長芋・シメジの重ね煮です。 by ichi

粕汁/Soup with a sake lees base


あっという間に1月が過ぎて行きました。2月は短いので、もっと早いんだろうな。奈良は、日中でも10℃に届かない寒い日が続いています。こんな時は、粕汁をよく作ります。子供の頃は、母が作って出してくれても、大して嬉しくなかったのですが、今は 大好きです。食の嗜好って、変わりますね(^^;;

大根・人参・ささがきゴボウ・蓮根など、根菜類を沢山入れて、あとは こんにゃくやお豆腐…と、何種類もの野菜の旨みを味わうのも良いのですが、今回はもうすこし少ない材料で作ってみました。大根・太ねぎ・人参….大根は、丸大根を使っていますので、とろとろに煮えています。アツアツを、今が旬の野菜たちの美味しさをふうふう言いながら召し上がっていただき、温まってもらっています。ここで、時々質問される「酒粕」について、ちょっと触れておきます。

酒粕の選び方 米と米こうじだけでできているものが、お勧めです。
すり方 つぶつぶを滑らかにするには、擂り鉢でするよりも、裏ごしの方が、滑らかになります。酒粕を冷蔵庫から出しておいて、常温に戻してからだと、すりやすいです。
保存 以前酒屋さんに聞いたら、使い切れなかったものの保存は、ラップに包んで、さらに新聞紙で包み、冷凍すれば良いとのことでした。そしたら、次のシーズンも使えるらしいですが、やはり風味が落ちるように思います。

先ず大切なことは、沢山買わず、できるだけ早目に使い切ること。余ってしまったものは、お味噌汁に少しずつ入れて使って下さい。少量だと、お味噌汁がまろやかになって、それはそれで美味しいですよ。 by ichi

蓮根とかぶら 白みそドレッシング /Lotus root and turnip with white miso dressing


毎日 寒いですね~(><)。奈良市内は、結構寒くても、余り雪は降らない所ですが、最近は時々雪がチラつきます。1月も後半になり、 少しだけ、お昼が長くなったな、と感じます。厳しい寒さが続きますが、確実に春へと向かっている、そんなふうに思える今日この頃です。

そんな寒い中、久しぶりに、料理雑誌(うかたま 2022年冬号)を買いました。知人宅で見せてもらって、これ 作ってみたい!と思うものが いくつかありました。時々、ネットのレシピを参考にして作ることもありますが、私は やっぱり料理本や雑誌の方が好きだな。スマホの画面は小さいし、ずっと見てると疲れるし。今回買った雑誌を参考に、冬のお野菜が美味しい間に、是非 いろいろと作ってみようと思います。

さてさて、本題、今日のお料理の紹介です。蓮根もかぶらも、今がとっても美味しい時!佐賀産の蓮根が手に入ったので、かぶらと組み合わせて、一品にしました。蓮根は、塩と梅酢を少し絡めてソテーに。かぶらはくし型に切って塩をして少しおきます。しんなりしたら、少しお酢を加えます。交互に並べて盛り付け、白みそのドレッシングをかけて出しています。白みそのドレッシングは、白みそ:酢(米酢):油(ゴマ油か米油)を、3:1:2~3 の割合(きっちり測る必要はありません。見た目のアバウトで、結構です)で混ぜて、豆乳で好みの堅さに伸ばします。

このドレッシングは料理教室でも好評で「あれ、よく作ってます♪」と云われることがあります。手作りで安心な上にその日 使い切れなくても、冷蔵庫で3~5日程もちます。サラダや和え物に是非!重宝しますよ(^_-) by ichi

大根のステーキ/Japanese white radish steak


先の3連休に、1泊2日で多武峰(とうのみね)に行きました。多武峰や談山神社(たんざんじんじゃ)は、ずーっと前から知っていたのですが、訪れる機会がないままでした。何となく、とても遠くて「秘境」のように思っていましたが、実は 明日香村から車で15~20分位の距離。20代から既知の場所に、ん十年越しで、やっと行くことができました(^o^)。2日目にお詣りした談山神社は、十三重の塔(右写真)と紅葉の美しさで有名ですが、こんな真冬にお詣りしたにもかかわらず、とても気に入りました。また季節を変えて、是非行きたいと思っています。知らなかった奈良のええとこ、また一つ増えました(^_-)

その日のお昼ご飯は、飛鳥寺のすぐ近くの「山帰来/さんきらい」というお蕎麦屋さんで。ここは、暮れに あす香にご来店くださったお客様に教えていただいたお店です。久しぶりに美味しいな~と思えるお蕎麦を食べました!細くて繊細な蕎麦はコシがあって香りも良い。藤色の辛み大根は薄紫が美しく、程よい辛さでした。教えてくださったお客様に感謝です。こちらは蕎麦の予約はできますが、席の予約はできません。12時過ぎに行ってみると激混みで、1時間後に、席が空きましたと、やっと電話で呼んでもらえました。

さてさて、ここからが本番、あす香のお料理のご紹介です(笑) 寒さのお陰で、大根が美味しい~~~!1センチ強に輪切りにした大根を、土鍋でコトコトと炊き、下味をつけておきます。1日置いてしっかり味を染み込ませ、フライパンで焼きます。うっすら焦げ目が付くくらいまで焼き、最後の仕上げは、醤油と味醂を加えて強火に。ジュウジュウという音と芳ばしい香りが、もう堪りません。お箸がスッと通る位の柔らかさですが、召し上がっていただきやすいように、隠し包丁を入れて盛り付けます。水分と旨みたっぷりの大根を、じっくりと味わっていただいています(^^) by ichi

あけまして おめでとうございます(^o^)/Happy new year!2022


明けましておめでとうございます。奈良は暖かく穏やかな三が日でしたが、皆様、いかがお過ごしでしたか?今年は帰省をされた方も多かったのではないかと思います。お身内の方と久しぶりに会われたり、旧交を温めたり…。素敵な時間を過ごされたことでしょう。私は元日に実家に帰って、お節とお雑煮で新年を祝いました。

その後、思いつきで明日香村へ行き(^^;;、甘樫丘(あまかしのおか)に登って大和三山(香具山・畝傍山・耳成山)を拝みました。この大和三山とは反対方向の村の風景も、とても良い眺めで 気に入りました。ちょうど夕暮れ時に差しかかっており、丘の上では山(葛城山?)に沈み行く夕陽を見ることができました。丘に登る途中、木々からの木洩れ陽も とても神秘的で、思わずうっとり。少し寒かったけど、心が沸き立つような そんな時を過ごしました(^^)

さて、今年もお料理のスタートは、お節から。昨年の年末は、とにかく時間が無かった…(汗)。20日頃からやっと年賀状を書き始め、ご予約もいただいていたのでその料理と準備をし、30日・31日の2日間で、何とか作りました。でも、やっぱり 次々とできていく料理には、その年の締めくくりという思いが入り、お重に盛りつけをし終えた時の達成感は、ちょっと小躍りしたくなるような嬉しさでした(下写真は今年の三段お節。各々クリックで拡大)

来年は、大阪時代にさせていただいていた お客様のお節作りも、やってみようかなー、なんて、チラッと思ったりしています。大阪のお店をCloseしたその年末に、お客様のお節を作ったのが最後で、あれからもう10年位になるでしょうか。一つかせいぜい2つしかできないとは思いますが……。また11月になったら、どうするか考えたいと思っています。

2022年が明るく笑顔で過ごせる一年でありますように。今年も皆様のご来店をお待ちしております。どうぞ よろしく お願いいたしますm(_ _)m by ichi

今年も ありがとうございました(*^^*)/豆腐グラタン Tofu Gratin


いよいよ2021年も終わりを迎えます。皆さんはどんな一年でしたか?私は、いつも通り、いえ…いつも以上に、あっという間の一年でした。それだけ、日々充実していた、ということに しておきます(笑)

12月後半はご予約をたくさんいただいて、最終営業日の28日までしっかり仕事をさせていただきました。初めて ご来店くださった方々、2~3年ぶりに来てくださったご常連さん……初めて作った料理もあり、また この時期には滅多に出さないものを出したり。結構 楽しんで料理をしていました。急にご予約が増えた時は、出す順番や料理自体を変えたり…そんな臨機応変さも経験のなせる技かと、一人悦に入ったり(^^;;
お客様との語らいも本当に楽しくて、あー、やっぱりこの仕事 好きやなー、やり甲斐あるなー、と あらためて感じた年末でした。そして、何よりも、召し上がってくださるお客様あっての料理であり、仕事です。来年も皆様のご来店を心よりお待ちしておりますm(__)m

さて、今年最後の料理の紹介です。珍しくグラタンを作りました。夜のコースの一品として出しています。絹ごし豆腐を潰して滑らかにし、きのこや玉ねぎ、ブロッコリーなどの旨味を豆腐の中に閉じ込めてオーブンで焼きます。トッピングはすりおろした長芋と天然酵母のパン粉です。出来上ってオーブンから出すと表面がクツクツと踊っています。料理が奏でる音も美味しさの要素ですね。 by ichi

美味しい玄米/Brown rice


新潟から、お米が届きました。あっ、○○さんから……!箱を開けると、お手紙と南魚沼産の玄米10キロが入っていました。一度だけ行ったことのある十日町(新潟県十日町市)の風景が、さーっと頭をよぎりました。十日町までの移動中、車窓から見える、どこまでも続く田んぼの風景は、圧巻でした。米処を誇るにふさわしい、そんな景色でした。贈ってくださった方によると、雪解け水で成長したお米で、血液の素を作るには、最高だということです。きっと美味しいお米に違いない!そう思うと、直ぐにでも炊いて食べたい!翌日はご予約が入っいるので、早速 そのお米を炊くことにしました。

そして翌日、その玄米を研いでいると、何だか違う感覚が……!お店を始めてから20年来、ずっと佐賀のお米を炊いて、お客様に召し上がっていただいています。その日、新潟のお米を研いでいると、お米から伝わってくる波動?エネルギー?が何か違う。どちらが良いとかではなく、お米を触る手の感触に、なんとなく違う物を感じました。うーん、初めての経験…… (^o^)

作り手の想いや、作る場所・その土地の風土など、違いが全てお米に含まれるのでしょう。その日炊いた新潟のお米は、やはり美味しかったです。ちょうど、あす香のお誕生日(12月3日です)の翌日ということもあり、お祝いも兼ねて小豆入り玄米ご飯にしました。これらのエピソードを交えて、お客様にこの玄米ご飯を召し上がっていただきました。お客様も喜んでくださったようです。 by ichi