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「墨は生きている」 その2


その1より続く) 前回に引き続いて、墨運堂さんのポストカードセット「墨は生きている」の御紹介です。今回は後半の5枚。

墨玉を型入れし、プレスに掛け30分前後して型出しします。取り出した墨はまだ柔らかく水分が多いため、すぐに生箱に入れ乾燥を防ぎます。型出しされた墨は1日乾燥後、みみ削りをします(右写真クリックで拡大)

その後木灰の入った箱に墨をいれ乾燥させます。乾燥期間は大きさで異なりますが、灰乾燥で1ヶ月~3ヶ月、自然乾燥は半年~一年程度です(左下写真クリックで拡大)。この乾燥部屋は墨運堂さんの外から見えますので、あす香にお越しの際にご確認下さい(^_-)。乾燥の終わった墨は表面に付いている灰やほこりを冷水ですばやく洗い落としたのち、すぐに表面の水分を布切れで拭い取ります。その後、再度乾燥させ、仕上げをして完成となります(右下写真クリックで拡大)

墨造りの詳細は、墨運堂さんのホームページ>固形墨の造り方 その1 / その2 を参照下さい。また、同HP>墨のQ&A には、墨に関する様々な説明が載っており、勉強になります(サイトの文章が読みづらい方は、ほぼ同一内容を小冊子としてまとめたものが、がんこ一徹長屋で販売もされていますので、そちらをどうぞ) by dan

「墨は生きている」 その1


昨日の炭撒き登山の話を受けて、スミの話を…(^^)。近鉄橿原線・西ノ京駅のすぐ近くに墨運堂という、墨を製造販売している会社があります(横を通る時、ほのかに墨の匂いがします)。膠(にかわ)を使っている関係で、墨作りは寒冷な時期に限定されるとか。空調設備が発達した現代でもそうなの?と思いますが、その製造過程を知ると、合点がいきます。

先日、墨運堂が運営する”がんこ一徹長屋”で「墨は生きている」というポストカードセットを買い求めました。製造過程を12枚の切り絵にしたものです(現場の社員の方が作られたとか。プロの人が作ったのかと思いました^^)。今回は、その前半の7枚をご紹介します(下画像、各々クリックで拡大)


(気温等の状況によりますが)5月GWまでなら、墨製造の実際の現場を見学できるようです。運がよければ、製造過程の墨を握らせてもらえるかも…(→2014/01/16 参照)。煤を膠で固めたものを人間が手足でこねて(人肌の温もりで膠が柔らかくなるのが良いとのこと)、黒い餅状の塊を作ります。それを切り分け、型に入れて形を整えるのですが、この時はまだ羊羹のような弾力を持っています。それに型押しで文字を入れます(続く) by dan

うましうるわし奈良/薬師寺編が再登場!


JR東海の観光キャンペーン「うましうるわし奈良」の New Contents が4月5日に公開されました。2006年に登場している薬師寺編のリニューアル版です(→2014年版はこちら)(→2006年版はこちら)。現在解体修理中の東塔を考慮して2014年版は作成されていますが、2006年版でしか見ることのできないコンテンツもあるので、新旧あわせてご覧いただくのがお薦めです(^_-)

JR東海のキャンペーンなので、主たるターゲットは首都圏等の東日本。したがって、近畿圏ではCMを流していないと思っていたら、先日、薬師寺編がTVでオンエアされているのを偶然観ました。一応やっていたのですね(失礼しました)。ということは、九州でも同じCMが流れているのかも…。

このシリーズの功績の一つは、埋もれていた奈良の魅力を掘り起こしたこと。西大寺や秋篠寺がその好例です(両寺とも公式サイトは存在しない)。キャンペーンソング「Again」がバックに流れるCM映像を観るだけで、寺の印象がガラリと変わるから恐ろしい^^;;。参考までに、YouTube に転載されている西大寺編の映像をご紹介しておきます。実はすごいお寺だったんですね~(^^) by dan

PS 当ホームページの右サイドに 【うましうるわし奈良】のリンク集(抜粋)をつくっていますので、(御存知なかった方は)また後でじっくりご覧下さい。

春キャベツ


もう桜も散り出しましたね。皆さん、お花見は楽しまれましたか?奈良は満開になってから雨や風がきつく、全部散ってしまうのではないかとハラハラしましたが、意外と先の週末もまだきれいに咲いていました。遠方からもお客様が来られたので、桜が残っていて良かったなぁと、ホッとしました^^(右は孫太郎稲荷神社の枝垂桜。写真クリックで拡大)

さて、本題のお料理です。春キャベツが美味しい時期になりましたね。フワッと巻きが緩く、柔らかいのが春キャベツの特徴。毎年よく作るのが、柑橘類とのサラダです。今日の柑橘類は、ハッサクと文旦(ブンタン/ボンタン)です。文旦は余り見かけないかもしれませんが、ジューシーで上品な味、大好きです。柔らかな春キャベツの甘みと瑞々しい新玉ねぎ、そして柑橘類の酸味と爽やかな甘さが、キャベツのシャキシャキ食感と一緒に楽しめます^_-(左写真クリックで拡大) by  ichi

薬師寺・まほろば塾(2014年上半期)


薬師寺では、毎月、「まほろば塾」という講演会を開催しています(原則、毎月第3日曜日)。2014年上半期の概要が先日発表されましたので、ご紹介いたします。

2014/04/20(日) (「最勝会」)
2014/05/17(土) 講師: 養老孟司、池坊由紀、竹下景子、山田法胤
2014/06/15(日) 講師: 千 玄室、竹本住大夫、細川佳代子、山田法胤
2014/07/20(日) 講師: 中桐万里子、山田法胤
2014/08/17(日) 講師: 松下 功、山田法胤
2014/09/21(日) 講師: デービット・アトキンソン、山田法胤

5/17 は「薬師寺21 世紀まほろば塾開塾10周年」を記念し、養老孟司、池坊由紀、竹下景子の各氏による特別講演&鼎談が行われるそうです。申込締切は4/17。詳しくは上のリンク先の詳細ページにてご確認下さい(^_-) by dan

つくしのパスタ


先週、秋篠川沿いを散歩しました。桜は三分咲き~見頃、朝まだ早い時間だったので、人もまばら、ゆったりとした気分で楽しみました(右は薬師寺の薄墨桜です。写真クリックで拡大)。桜の他に目的がもう一つ、「つくし」です(^^) 所々につくしが顔を出しています。でも、まだ時期がちょっと早かったようです。頃合いのものを、少し摘んで帰りました(左下写真クリックで拡大)

「土筆」と書いて「つくし」と読ませるのは、一体誰が考えたのかなー、とよく思います。ほんの少し摘んで来たつくし、パスタにしていただきました。やはり春の苦味が、少し感じられます(右下写真クリックで拡大)。余談ですが、散歩から戻って来た時、すぐ近くの空き地の方を見ると、何となく、つくしのようなものが見えます。近づいてよく見てみると、つくしでした。こんな近くにあったんや~!まさに「灯台下暗し」、大笑いしました(^o^) by  ichi

後で調べてみました。つくしの語源などについてはこちら。なるほど。ちなみに、英語では馬の尻尾に見えることから、horsetail という名前がついています。文化の違いが出ていて面白いですね(^^)

トヨタのセラ/Que sera sera


先日、体調を崩して寝込んでしまいました(^^;;。予定もキャンセルさせていただき、3日目の午後になって、ようやく家の中を動けるようになりました。歳をとると、若い頃は軽い症状ですんだ病気が命取りになるなぁ、気を付けねば…と思いました(苦笑)

久しぶりに外気に触れようと、秋篠川沿いを ichi と散歩した後、彼女の買い物につきあったのですが、その途中で見かけたのがトヨタのセラ(1990年)。国産の大衆車でガルウィング(バタフライ)ドアってこの1台だけかも、という希少車です(右上写真クリックで拡大)。「おっ、珍しい!」と思ったら、なんと、そのすぐ後にもう1台と遭遇。西ノ京で1日に2台もセラを見かけるとは…(2台とも写真は撮り損ねました^^;;)

その時、頭に浮かんだのが「ケ・セラ・セラ」という言葉。後で確認すると綴りも全く同じ、”Sera”。あきらかに神様のメッセージですね(笑)。ちなみに、言葉の意味は「なるようになる(未来のことを気にしてもしようがない)」という意味です(^_-) by dan


PS この体験の後、「神との対話」(ニール・ドナルド・ウォルシュ)を読み返したくなった dan です(^^)

雪の中の薬師寺


先日のバレンタインデーは大雪でした。奈良市内は朝の段階で12cmの積雪(右写真クリックで拡大。最終的に15cm)。24年ぶりの大雪でした。なので、午後早々に終業になった会社もありますし、当日が最終日だったなら瑠璃絵も中止になりました(残念)

今回の「○年ぶりの大雪」という報道を見て思ったのは、昔は、この程度の雪は都市圏でも珍しくなかったということです。当時、大阪市内に住んでいましたが、近くの公園や原っぱで雪合戦やスキー、そり遊びをした記憶があります(^^)

さて、今日ご紹介するのは雪化粧した薬師寺です(→唐招提寺は2014/02/16参照)。中央は南門から仰ぐ西塔。手前の建造物は中門です(写真クリックで拡大。以下同じ)。左は写経道場前の梅並木。右は2/14現在の開花状況(つぼみの様子)。見頃になるまで、もう少し時間がかかりそうですね(^^) by dan