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「都跡」~ 奈良の地名 ~


下の写真は、奈良の西ノ京で撮った看板です(クリックで拡大)。真ん中の「かるい家庭」というのが面白いですね。「軽い」家庭もあれば、「重い」家庭もあると…(^^;;。というのは冗談で、もともと下のような看板です。

んなよい子
かるい家庭
もに協力 愛の一声
| 都跡中学校区指導協議会

で、赤い文字が消えて(うっすら残っていますが)「かるい家庭」に見えたわけです。何故、「み」「あ」「と」の三文字を赤字にしたのか、最初判らなかったのですが、地名(都跡=みあと)を頭文字にしたんだと気付きました。

西ノ京でこの地名(漢字表記)を何回か目にしているのですが、「みあと」という読みは想定外でした。さすが、奈良だけあって、一筋縄ではいかないですね(^^;; by dan

唐招提寺のスマートガイド


先日、唐招提寺に行ってきました。春に行ったばかりですが、なんでも「スマートフォンで拝観案内する【唐招提寺スマートガイド】を制作し、7月1日から貸し出しを始める」とのことなので(msn産経ニュース)、その確認に行ってきた次第です(^^)

唐招提寺は、1200年の歴史を誇る一方で、進取の気性に富むお寺でもあります。(他の寺社等と比べて)公式サイトもしっかり作られていますし、東山魁夷の障壁画制作も一種のチャレンジですよね。

今回のサービスは、いわゆるAR(=Augmented Reality、拡張現実)。スマートフォンの普及はまだ低い為、Docomoから出ているタブレット端末(Galaxy Tab)を50台用意し、それを有償で貸し出すというサービスです。各ポイントにQRコードのようなマーカーが設置されているので、それを読み取ると、映像が流れる仕組み(写真中央、クリックで拡大。ARと書かれた部分がそうです)

  

実は、同じ端末を私も持っています。しかし、それにアプリケーション(GnG)がインストールされていても、ガイド情報を見ることはできませんでした(7月末現在)。他にも「うーん、これはどうなんだろう?」というところが多く、現時点では、500円の「喜捨」をしたと思って、スマートガイドを利用された方がよいかもしれません(^^;;

少々辛口の感想となりましたが、新しもの好きな方は、唐招提寺に行かれた際、一度お試し下さい。今後のサービス内容向上に期待して、いろいろな意見をフィードバックして頂ければ幸いです(^_-)☆ by dan

幸運を呼ぶ勾玉ストラップ


古代日本人が着けていた装身具で、三種の神器の一つが勾玉(まがたま)です。前方後円墳と同様、外国(中国大陸)では見られない造形で、日本で生まれた独自のデザインといわれています(→ご参考

写真の勾玉ストラップ(クリックで拡大)は、西ノ京の休ヶ岡八幡宮で買い求めたもの。全部で5種類あり、色/石によって効能が異なるそうです(各600円)。お参りする毎に一つづつ揃えています。その中から、現在、ケータイにつけている二つを紹介します。

  • 茶色(メノウ)・・・良き縁を呼びます。良き伴侶、友人、仲間、取引先を引き寄せます。
  • 黄色(イエローオニキス)・・・心に安らぎをもたらします。運がよくなり、物事が円滑に運びます。

最初にメノウの勾玉を買い求めたところ、立て続けに2社と御縁ができました。特に、東京の1社とはトントン拍子に話が進み、関西での営業拠点(大阪支店)開設まで一気通貫。すごい効き目で、本人が一番びっくりしています(^^) by dan

休ヶ岡八幡宮(西ノ京)


休ヶ岡八幡宮(やすがおかはちまんぐう)という神社が薬師寺の南側にあります。車やバスで来られた場合、駐車場から薬師寺へ行く途中にあるものの、素通りされることが多いようです。

あまり知られていない神社ですが、私が最初に此処に来た時、薬師寺にはないパワー(霊力)を感じました。実際、鎮守社として薬師寺をお護りしている神社だそうです(^^)

少々残念なのが、参道が線路で分断されていること。本来の入口は踏切の向こう側にあるのです(実は、参道途中に踏切がある神社は結構存在します^^;;)。右写真は参道の入口から撮ったものですが、奥に社殿が小さく写っているのがおわかりでしょうか(それだけ距離があるということです)

観光で来られた方はまず気付かないので、皆さん、横からショートカットしてお参りした形になってしまいます。この事実を知った私は、以後、参道入口からお参りしています。そのおかげでしょうか、御利益を頂いている気がするのです(^^) by dan

榊莫山が見た「大界外相」


尼ヶ辻から西ノ京へ向かう途中、線路沿いの道を歩いていて、右のような石標を見つけました。写真では少々読みづらいですが「大界外相」(だいかいげしょう)と彫られています。結界石と云い、寺域(清浄な場=ここでは唐招提寺)と外界の境界を知らせるためのものです。

これについて、あるブログに 榊莫山(さかきばくざん) の文章が紹介されていましたので、孫引きさせて頂きます [感謝!>ハマー様]

「唐招提寺の杜の西、近鉄電車の線路をこえて、すこうし小高い丘の上に、「大界外相」と彫った石標が立っていた。…(中略)…石の字は、しっかりとした楷書の文字で、やや整いすぎて魅惑に乏しいな、と思った。が、それが素朴で、かえって野の風景にふさわしい――と、思いなおした。 うますぎてもよくないのよなあ。」 -『大和 千年の路』 (文春新書/ 榊莫山) 145~146頁より -

うーむ、”場”によって「端正さ」が逆に素朴な味わいになるんですね。奧が深いです(^^;;。「書」の見方を一つ教えて頂きました。感謝m(__)m by dan

舌代@だるまや食堂


菅原天満宮から西ノ京へ行く途中、昼食休憩を取ろうとしたのですが、食事処がなかなか見つかりません。歴史の道=住宅街の中を縫うように歩いているので、当然と言えば当然ですが。

で、辻尼ヶ辻駅の近くでようやく見つけたのが「だるまや食堂」さん。外見通り?店内も昭和の雰囲気でした。置いてある電話もダイヤル式の黒電話(現役だそうです!)。そして、へーっと思ったのが「舌代」と書かれたメニュー表(右写真)。なかなか味があります。

ちなみに「舌代」(しただい)とは、『口で言う代わりに文書に書いたもの。多く、飲食店の品書きのはじめに記す。口上書き。ぜつだい』(大辞泉)だそうです。舌の「代金」ではなく、舌の「代わり」なんですね。勘違いしていました(^^;;  by dan

奈良(菅原天満宮) その2


その1より続く) 西大寺から「歴史の道」を通っていけば、菅原天満宮に到着するのは楽勝と思われたのですが、いつのまにかルートを外れてしまい(^^;;、人に道を尋ね、遠回りして、ようやく菅原天満宮に辿り着きました。

表に掲示されている「菅原天満宮略記」には

当、菅原天満宮は、菅家発祥の地であり、創建は不詳ですが、菅家一系の三神を祀られている事から古くより在ったと思われます。…(中略)…天応元年(781年)その子孫である土師宿禰古人、土師宿禰道長等百十五名が居住地である菅原の里の地名をとって土師家より「菅原」姓の改称を願い出、勅許される

と書かれています。なるほど。後、菅原道真の生誕地もこのあたりだとか(詳細は菅原天満宮のHPでご確認下さい) by dan

※歴史に興味のある方はこちらもどうぞ→ 出雲国菅原天満宮 (菅原道真は出雲で生まれたという説を採っています。果たして真実は?^^;;)

奈良(菅原天満宮) その1


あす香は大阪市北区菅原町にあります。「大阪天満宮」も近くですし、「菅原」という地名が菅原道真に由来するのは確かなようです。

「天満人」創刊号(ユーズワールド。P.93)には、以下のような記述があります。

町名変更で、老松町や梅ケ枝町、樽屋町という多くの由緒ある町名が消えて、西天満や東天満に変わってしまいました。ところがなんで「菅原町」だけが残ったんか?不思議に思うてたんですが、聞くところによると、当時の町会長が、「菅原道真公の名前をもらって付けた町名を変えるとはけしからん」と反対されて、それで残ったらしいんです…(「町も人もバランス感覚ですわ」山村善太郎・談 )

実は、その名もズバリ「菅原天満宮」という神社が奈良県にあります(ちなみに、上の写真は、菅原天満宮で撮ったもの)。菅原家の本籍地だとか…。何はともあれ、一度行っておかねばならないと思っていました(笑) by dan (その2へ続く)