Author Archives: dan

榊莫山が見た「大界外相」


尼ヶ辻から西ノ京へ向かう途中、線路沿いの道を歩いていて、右のような石標を見つけました。写真では少々読みづらいですが「大界外相」(だいかいげしょう)と彫られています。結界石と云い、寺域(清浄な場=ここでは唐招提寺)と外界の境界を知らせるためのものです。

これについて、あるブログに 榊莫山(さかきばくざん) の文章が紹介されていましたので、孫引きさせて頂きます [感謝!>ハマー様]

「唐招提寺の杜の西、近鉄電車の線路をこえて、すこうし小高い丘の上に、「大界外相」と彫った石標が立っていた。…(中略)…石の字は、しっかりとした楷書の文字で、やや整いすぎて魅惑に乏しいな、と思った。が、それが素朴で、かえって野の風景にふさわしい――と、思いなおした。 うますぎてもよくないのよなあ。」 -『大和 千年の路』 (文春新書/ 榊莫山) 145~146頁より -

うーむ、”場”によって「端正さ」が逆に素朴な味わいになるんですね。奧が深いです(^^;;。「書」の見方を一つ教えて頂きました。感謝m(__)m by dan

保存料の怖い話


保存料入りの「腐らない食べ物」(例えばドッグフード)がありますが、なんだか気味悪いですね。家族同様の愛犬にあげるものであれば尚更です。ということで、最近は、無添加のドッグフードもあるそうな…。

さて、「保存料入り食品を大量に摂っている人間の死体はなかなか腐らない」というコワイ話があります。最近の子供が早熟なのは、成長ホルモン剤の力で大きくなった動植物・乳製品を摂取している為と言われていますから、案外、ホントの話かもしれません(^^;;

昔、エンバーミングを仕事とするアメリカ人が、あす香に来られたことがありました(某公益社で技術指導する為に来阪中とのこと)。今思うと、多くの遺体を扱うエンバーマーが菜食主義者(ビーガン?)だったというのも、上の話と無縁ではない気がします。 by dan

スマイルスキャン


「はい、笑って!」と言われて、本人は一生懸命笑顔を作っているつもりなんだけど、笑顔度22%(ガチョーン)。それがスマイルトレーニングを経て、再計測すると100%!(ここまで劇的に変わる人は珍しいと言われた)

これは、以前、私が受けたセミナーでの一コマです。オムロンが開発したスマイルスキャンという、人の「笑顔度」を数値化するシステムを体験させて頂きました。自分では素敵な笑顔を作っているつもりが、画像では、ひきつり笑いにしか見えない…。私に「冷笑された」と感じた人が何人いるのかと思うと、冷や汗ものです(^^;;

当時、オムロンさんは、サービス業の現場に売り込みたいと意欲的でしたが、その後どうなったでしょうか(海外では妙な受け方だったそうな)。スマートフォン向けアプリとして売り出せば、結構ヒットしそうです(^^) by dan

舌代@だるまや食堂


菅原天満宮から西ノ京へ行く途中、昼食休憩を取ろうとしたのですが、食事処がなかなか見つかりません。歴史の道=住宅街の中を縫うように歩いているので、当然と言えば当然ですが。

で、辻尼ヶ辻駅の近くでようやく見つけたのが「だるまや食堂」さん。外見通り?店内も昭和の雰囲気でした。置いてある電話もダイヤル式の黒電話(現役だそうです!)。そして、へーっと思ったのが「舌代」と書かれたメニュー表(右写真)。なかなか味があります。

ちなみに「舌代」(しただい)とは、『口で言う代わりに文書に書いたもの。多く、飲食店の品書きのはじめに記す。口上書き。ぜつだい』(大辞泉)だそうです。舌の「代金」ではなく、舌の「代わり」なんですね。勘違いしていました(^^;;  by dan

奈良(菅原天満宮) その2


その1より続く) 西大寺から「歴史の道」を通っていけば、菅原天満宮に到着するのは楽勝と思われたのですが、いつのまにかルートを外れてしまい(^^;;、人に道を尋ね、遠回りして、ようやく菅原天満宮に辿り着きました。

表に掲示されている「菅原天満宮略記」には

当、菅原天満宮は、菅家発祥の地であり、創建は不詳ですが、菅家一系の三神を祀られている事から古くより在ったと思われます。…(中略)…天応元年(781年)その子孫である土師宿禰古人、土師宿禰道長等百十五名が居住地である菅原の里の地名をとって土師家より「菅原」姓の改称を願い出、勅許される

と書かれています。なるほど。後、菅原道真の生誕地もこのあたりだとか(詳細は菅原天満宮のHPでご確認下さい) by dan

※歴史に興味のある方はこちらもどうぞ→ 出雲国菅原天満宮 (菅原道真は出雲で生まれたという説を採っています。果たして真実は?^^;;)

奈良(菅原天満宮) その1


あす香は大阪市北区菅原町にあります。「大阪天満宮」も近くですし、「菅原」という地名が菅原道真に由来するのは確かなようです。

「天満人」創刊号(ユーズワールド。P.93)には、以下のような記述があります。

町名変更で、老松町や梅ケ枝町、樽屋町という多くの由緒ある町名が消えて、西天満や東天満に変わってしまいました。ところがなんで「菅原町」だけが残ったんか?不思議に思うてたんですが、聞くところによると、当時の町会長が、「菅原道真公の名前をもらって付けた町名を変えるとはけしからん」と反対されて、それで残ったらしいんです…(「町も人もバランス感覚ですわ」山村善太郎・談 )

実は、その名もズバリ「菅原天満宮」という神社が奈良県にあります(ちなみに、上の写真は、菅原天満宮で撮ったもの)。菅原家の本籍地だとか…。何はともあれ、一度行っておかねばならないと思っていました(笑) by dan (その2へ続く)

棚田


  ホームページのトップ画像に使用している写真は千早赤阪村の棚田です。

奈良の明日香村にも美しい棚田があります(旧あすかDiary>実りの秋 明日香村の棚田 参照)。結構、関西には棚田が残っているなぁと思っていたのですが、実際、棚田は西日本に多いそうです。江戸時代、小藩が石高を上げようとした施策と関係あるとのこと。確かに、平野の少ないところだと、山の中に無理矢理作るしかないですよね(^^;;

そのような経緯は別として、棚田のある風景は美しいと思います。まさに「美田」ですね(本来の意味とは異なる使い方ですが…) by dan

■参考 NPO法人棚田ネットワーク

西大寺


大和西大寺→尼ヶ辻→西ノ京というルート(歴史の道)を歩いてみました。同じ奈良でも、東(東大寺、奈良町)と西では雰囲気が随分異なります。何かと賑やかな東部を「表」とすれば、西大寺周辺は「裏」(=通好み)と言えるかもしれません。

例えば、今回行った西大寺。私自身、日本史で学習した記憶が残っておらず、他の人も同様とすれば、知名度はかなり低い気がします(奈良県人を除く)。大和西大寺(駅)も単なる地名と思われていて、近くに西大寺というお寺があると聞いてびっくりする人もいますから…(^^;;

  

大和西大寺駅から徒歩5分とかからないところにお寺はあり、足の便はよいです。土壁がいい色合いで、落ち着いた雰囲気。駅にはレンタサイクルもあるので、うまく使えば、周辺のスポットをいろいろ回れます(^_-)☆ by dan