先日(3月20日)まで、薬師寺で東塔と西塔の内部が特別公開されていました。東塔は現在解体修理中で(2012/02/10 参照)、昔であれば公開を控えていたと思うのですが、最近は「工事現場のエンタメ化」が進んでいて、むしろ、お客様が呼べる(お客様に喜ばれる)と判断されたようです。上左写真は東塔初層、上右写真は瓦の降ろされた東塔(各々クリックで拡大。薬師寺公式サイト>東西両塔特別公開 より)
「工事現場のエンタメ化」のトレンドは、先日の日経MJでも記事になっていました(右下写真、クリックで拡大)。推敲跡の残る小説家の原稿等、制作過程のわかる資料は一部のマニアで評価が高かったのですが、一般的な認知度はまだまだでした。それが一般化しつつある感じです。廃墟、工事現場…と、完成後(取り壊し後)には見ることのできない「今、ここだけ」感が、人々のココロを掴むのでしょう。余談ですが、「今+ここ」=now+here=nowhere(どこにもない)というのは、偶然とはいえ、出来すぎです(^^) by dan