ある朝、FMから流れてきたのが、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」(1975年)。発表から40年近くたっても瑞々しさが少しも損なわれないことにあらためて感嘆。このように時代を軽々と超越する曲を人々は「スタンダード」と呼びます(ヒット曲の大半は、時の流れとともに鮮度を失い、忘れ去られるのが普通)
この曲は松本隆作詞、筒美京平作曲。松本隆の作詞家としての地位を確立する作品となったわけですが、この時のエピソードが面白い(ちなみに、当時、筒美は作曲家として既に大御所。松本は作詞家としては駆け出しの新人でした)
… 初めは歌謡界を見下していたが、「この詞には曲をつけられないだろう」と作曲家の筒美京平に「木綿のハンカチーフ」の歌詞を持っていったところ、あっさりと曲をつけられてしまう。以後、作詞に没頭するようになった。(Wiki/松本隆より)
詞が先にあったとは知りませんでした。それにしても、歴史に残る名曲をあっさり?作ってしまう筒美京平の才能に脱帽です。客観的にみても、日本音楽界史上、”The Hit Maker” という称号に値する数少ない作曲家の一人であり、図抜けた存在であることは間違いありません(続く) by dan