Tag Archives: ichi

若竹汁/Bambooshoot and seaweed soup


3月の末に味噌作りをしました。同級生2人と私、3人で作るようになって、早くも6年目になります。米味噌と麦味噌を1年交代で仕込んでいるので、今年は麦味噌の年。息の合った3人のコンビネーションと手際の良さで、年を重ねるごとに仕込みが早くなって行くように思います。気兼ねなく話せる同級生とワイワイお喋りしながら作っています(下写真、各々クリックで拡大)

それぞれの甕に仕込み、持って帰って、各自が管理します。昨年から、仕込んだお味噌の一番上に酒粕を乗せてしっかり押さえつけて仕上げています(酒粕蓋)。毎年、夏場に甕の蓋を開けてチェックし、カビを取り除く作業が必須でしたが、昨年はカビも来なくて楽ちんでした。今年も酒粕の蓋をして万全の態勢、半年後の出来上がりが、楽しみです(^o^)

さて、今日のお料理です。筍のシーズン到来。まだ小さくて柔らかい筍で若竹汁を作りました。「筍は、今年、初物です!」と喜んでくださるお客様が結構多いです。まだ4月の初めですものね。ワカメと筍は、海のモノと山のモノとの組み合わせで非常に良いものです。また、四季のある日本、旬を食べるということ、「初物」をいただくことを喜ぶ感性は、日本人独特のものなのかなー。この繊細な感性、大切にしたいものです。 by ichi

さくら豆腐/Steamed tofu with salted cherryblossoms


桜が満開!歩いていても、車に乗っていても、電車で移動中でも、どこに行っても、美しい桜を眺めることができます(上写真は佐保川の桜。各々クリックで拡大)。特にお花見に行くこともなく、この春も終わってしまいそうですが、十分満足しています。日本人って、何故こんなに桜が咲くと心が弾み、嬉しくなるのでしょうか…。確かに、寒い冬の、あの重たい閉塞感を、桜の開花が春を感じさせ、光の扉を開けてくれる…そんな感覚はありますね。サクラ色と菜の花の黄色のコントラストを楽しみながら、電車の中でこのブログを書いています。

さて、今日のお料理です。この季節は、このお料理を作らずにはいられない!桜の花の塩漬けを、豆腐に混ぜて蒸した「さくら豆腐」です。塩漬けした桜の花は、ガクと茎を取って、花びらだけにします。そうしないと、お料理に苦味が混じるからです。ちょっと面倒な作業ですが、このような季節感に満ちたお料理は、大抵のお客様が喜んでくださいます。そんなお顔を思い浮かべながら、いつも作っています。 by ichi

蓮根ボール入り茶巾蒸し/Steamed rotus root ball wrapped with tofu


2月はまさに三寒四温。暖かな日は、日差しの優しさと、春の陽気を感じて、嬉しくなります。寒暖を繰り返しながら、春に向かって行くのですよね。あとひと月もすれば、各地の桜便りが聞こえて来ることでしょう。楽しみ 楽しみ(^o^)

以前、ライフコーチかめちゃん(亀井弘喜さん)のことを ブログに書いたら、どういう風にあす香のブログにたどり着かれたのか、かめちゃん繋がりで、ご予約をいただいたのでした。こんなご縁もあるのだなー、と びっくりでした。来られたお客様の方々は、やはり波動が合うのか、私もノリノリで楽しく仕事をさせていただきました。出会いに感謝です。

さて、今日のお料理です。蓮根ボールは、冬のあす香の定番メニューですが、時には ちょっと変化形で召し上がっていただいています。しっかり水切りして裏ごしした豆腐で包んで、茶巾蒸しにしました。今回は、蓮根ボールの上に黒豆を乗せて、一緒に豆腐で包みました(下写真、各々クリックで拡大)

ランチでは、たまにしか アツアツの蒸し物は出さないのですが、お出ししてみると、とても喜んでいただいています。ご家庭ではなかなか蒸し物はされないからか、やはり「特別感」を感じてもらえるのかもしれません。湯気の上がった茶巾蒸しにお箸を入れる時のお客様の期待感が伝わって来ます(^o^) by ichi

豆乳のクリーム煮/Simmering in soy milk cream


1月22日は旧暦の新年でした。ここからが また新しい年のスタート、と心が改まる思いです。その翌日の23日、伏見稲荷にお詣りをし、山頂まで登ってきました。昨年も旧暦の新年に登拝しましたが、その時の清々しさが気持ち良く、今年も是非!と思ったのでした(→昨年の様子はこちら)。朝7時半に鳥居前に集合、早朝の冷気は身も心もスッキリと目覚めさせてくれました。昨年の反省から、やや登山のイデタチで登ったからか、余りしんどさを感じずに登れました。ただ、やはり人の多いこと(外国人の方が多かった)!下山途中から、昨年とは比べものにならないくらい、人が多かったです。まだ10時前だというのに…。要所要所で祝詞を聞き 手を合わせ、今年の伏見山初詣も、つつがなく終わりました(^^)

さて、今日のお料理です。豆乳のクリーム煮は、大根やカブ、はくさいなど冬野菜が美味しい時期によく出させてもらっています。使う調味料は塩だけ、それなのにこんなに旨味・甘味が感じられるなんて!もう野菜たちに感謝感謝です。お出汁は椎茸と昆布で取っていますが、この組み合わせはコクや風味が強すぎず自己主張をしないので、主役の野菜の旨味の前に決してしゃしゃり出て来ないように思います(左写真クリックで拡大)。寒さが厳しい時期ですが、その寒さが育む野菜の美味しさ、それをいただくありがたさ。大地の恵みは、いつも優しいですね(^_-) by ichi

お節料理 2023年/Japanese new year dishes 2023


お正月休みに、アニメ映画「すずめの戸締まり」(新海誠監督)を観ました。ずっと画面に釘付け、最後はなぜかポロポロ 涙が出ました。アニメで、しかもファンタジーな世界と分かっていても、人の優しさに、勇気や強さに、感動したのかもしれません。本当に、なんでこんなに泣けるのかなーと。新海監督の映画は、これまで3本観ましたが、この「すずめの戸締まり」が一番良かったです。まだご覧になってなかったら、お勧めの1本です。

もう お正月気分も薄れて来た頃かもしれませんが、今日は 毎年恒例のお節料理のお披露目です。今年は、2つのお節を作りました。というのも、2つあれば、2食分位は楽できるかなー、と思ったからです。六角形のお重は、二段重なのですが、一段盛り付けるだけで、力が尽きました(笑)

大晦日の夜には盛り付けが終わらず(^^;;、年明けの夜中までかかって作りましたが、でき上がった時は とても嬉しく、新しい年を迎えるんだという 気持ちの高揚感も、お節作りならではのもので やはり良いものだなー、と思った次第です(^_-)☆ by ichi

あけまして おめでとうございます/Happy New Year! 2023


皆さま、穏やかに新年を迎えられたことと思います。令和5年が平和で明るい年になりますようにと、願っています。昨年は、いつもにも増して、学びの多い1年でした。学びは日常にもあり、出かけて行く先にもあり…出会った方々から、身近な人から、そして、YouTube や SNS を通しても、たくさん学ばせていただきました。ありがたいことでした。(昨年ほど、YouTube をたくさん見た年はなかったかも…。今年は、ちょっと控えます(^-^;)

2023年は、大きな変化があります!それは追々 お伝えすることとして、少し忙しくなりそうですので、体調をしっかり整え、落ち着いて仕事や行動をしていきたいと思います。お客さまの皆さまには、なるべく早くご予約をいただければと、お願い申し上げます。

  • 仕事は楽しく、丁寧に。心を込める。
  • 読書とハガキ書きを、習慣化する(読書目標は4~5冊/月。ハガキは、最低一日一信)
  • 山や、人のいない所に行って、集合意識から離れる。

以上の3つは、年始に感じた今年の抱負です。あと、旧暦や月の満ち欠けを意識した生活をしてみたいなー、そんなことも思っています(右は岡部賢二さんの「月のリズムでダイエット」)。今年も、旬の野菜の旨味を存分に味わっていただき、楽しいお喋りと寛ぎの空間をご提供できるようにしたいと思います。皆さまのご来店を楽しみに、お待ちしております。 by ichi

冬瓜のお味噌汁/Miso soup with winter melon


先月、滋賀のお客様から大きな大きな冬瓜が届きました。大きさをざっくり測ってみると、なんと50センチ×20センチもありました。重さは?とヘルスメーターに乗せてみようかと思いましたが、面倒なので止めました(笑) 冬瓜は利尿作用があり、高血圧にも効果があります。尿の出が悪かったり血圧が気になる方は、努めて召し上がっていただきたいものです。

さて、今日のお料理は、もちろん冬瓜です。葛煮にあんかけ、きんぴら、お味噌をつけて田楽風…など、いろいろとレシピはあります。今回は、お味噌汁にしました。大ぶりに切った冬瓜に合わせて、豆腐も大きく手でちぎって入れています。冬の定番野菜である太ネギ、そして舞茸も、良い味と香りを出してくれています。お味噌汁って、やっぱりホッコリするな~。寒さが増して来たこともあり、毎日飲んでいても、あらためて感じたのでした(左写真クリックで拡大) by ichi

小豆と里芋のいとこ煮/Simmered red beans and taro


映画「土を喰らう十二ヵ月」を観ました。土の恵みを、時に豪快に、そして繊細に料理していただくーーーとても面白く感じながら観ました。四季折々の賜り物、自然の美しさと厳しさ、その中での暮らし・料理……興味深いものでした。

映画の中でいろいろと料理が作られ、食べるシーンがありました。里芋を、水の入った木桶の中で、上が二股に分かれ、下は枝分かれしたような棒を(ちょっと上手く表現できません、すみません。)くるくると回し、洗いながら皮を取るシーンがありました。里芋は皮を剥いたらあかん、美味しさも滋養もなくなってしまう、みたいなことを言いながら、その作業をしていました。私は、里芋は皮を剥くのではなく、こそげるように取っていきます。里芋のぬめりが、美味しさであり滋養分だから、それを残すように、皮は剥かずに こそげるのだと教えてもらったからです。映画のこのシーン、非常に共感した所でした。

さて、お料理の紹介です。里芋繋がり?で、「小豆と里芋のいとこ煮」です。小豆は便秘に効く、そして利尿や解毒作用があり薬効が高いものです。小豆ご飯やいとこ煮など、料理という形で、 努めていただきたいものです。里芋の皮をこそげるのが、初めはヘタッピだったなー、上手くできない上、遅くて、よく みのりさんがイライラしてたなー、なんて懐かしく思い出しながら…。そう言えば、大阪のお店で来てもらってたバイトさんたちも、最初はなかなか上手にできなかったけど、段々上達していったのでした。やっぱり 何でも回数を重ね、慣れることが大切ですね。 by ichi