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黒川博行さんの話


日経新聞の書評頁に「半歩遅れの読書術」という連載があります。今月(11月)は黒川博行さんが書かれていますね(右画像クリックで拡大)。あまり小説を読まない私ですが、黒川氏の小説は大阪が舞台になっていて出て来る地名になじみがあり、(大阪弁ネイティブの私がみても)会話のやりとりが自然なこともあって、「ご当地小説」として結構読んでいます。

例えば、私が昔住んでいた「東三国」(大阪市淀川区)にヤクザの事務所があったり、事件現場になったり、刑事の実家があったり…。実際に生活していた人でないと判らない感覚でさらりと描写されているので、黒川氏がこのあたりに住んでいた(少なくともよく知っている)可能性が高いです。ちなみに、疫病神シリーズに出てくる建築コンサルタント・二宮の実家は大正橋。その近くに大正東中という中学校があって、実は黒川氏の母校だったりします。何の衒いもなく、自分の勝手知ったる地元を登場させちゃう方なのです(^^)

さて、今年の芥川賞・直木賞でスポットライトを浴びたのが上述の大正東中学校。ごく普通の公立校にもかかわらず、今年の芥川賞受賞者・柴崎友香氏、直木賞受賞者の黒川博行氏、二人ともこの大正東中学校の卒業生だったからです(→こちら参照)。大正区長曰く「同じ中学校から同時に芥川賞と直木賞を輩出するのはおそらく日本の文学史上初の快挙」。うーむ、そうかも…。その快挙を記念して行われるのが、12月21日(日)の”芥川賞受賞作家・柴崎友香さん&直木賞受賞作家・黒川博行さんW受賞記念『式典・トークイベント』” です。大正区民向けのイベントですが、大正区に住んでいない人でもOKだそうです。申し込みは往復ハガキで(11月28日消印有効)。詳しくはこちらを参照下さい(^_-) by dan