Author Archives: ichi

菜の花の酢味噌あえ/Canola flower dressed with vinegar & miso


西ノ京での営業日が、残り少なくなって来ました。お食事や料理教室でお世話になったお客様が、惜しむように続々とお越しくださっています。本当にありがたいことだと思います。

今年は、お米作りに挑戦!昨年、稲刈りと脱穀のお手伝いをした、大和郡山の田んぼです。お手伝いに毛が生えた程度になるかと思いますが、教えていただきながら、やってみようと思っています。昨日は、田んぼの水路の整理で、草や泥を鍬で掻き出す作業をしました。たった小一時間でも、なかなか体に応えます。これからは、暑さも加わって来るので、体力が要りますね。この日のご褒美は、田んぼに生えてる、ヨモギ・セリ・ノビルでした(下写真右)。ヨモギは天ぷらに、セリはさっと湯がいてお浸しに。ノビルは…ねぎ焼きならぬノビル焼きにしようかな…。と、帰りの車の中で、ニヤニヤしながら考えていました。

さて、本題、今日のお料理です。菜の花の酢味噌あえです。うあすあげを網で焼き、少し焦げ目をつけます。これは、母がいつも、ぬた和えを作る時にしていたこと。そして、薄く切った生のかぶらと共に和えています(左写真、クリックで拡大)。菜の花は、もうそろそろ終わりかな?3月初旬から、あす香の食事では、大活躍でした。「日本酒が飲みたくなりますねー」というお客様の声に、大きく頷くのでした(^o^) by ichi

オートミールと椎茸の天ぷら 野菜のあんかけ/Deep fried oatmeal & shiitake mushroom with vegetable sauce


ライフコーチかめちゃん(亀井弘喜さん)のお話し会に参加しました(→2022/8/21参照)。2度目の参加です。最近は、かめちゃんの本業であるコーチング(カウンセリング)をする、というお話し会のスタイルになっています。数十人の前でコーチングを受けるというのは勇気の要ることです。この日は3人の方がコーチングを受けました。その方の話す内容、言葉の使い方、表情やエネルギーの強さなどを多方面から分析し、内面を掘り下げて行きます。本人が気づいていない糸口を掴んで離さない、そこからの展開は見事というしかありません。

時々、参加者3~4人のグループでのシンキングタイムもあり、そのあたりはお話し会ならではの参加型です。最後はコーチングを受けたご本人が泣き、私も涙が出ました。「私にもあるなー」と内なる自分に目を向け、気づきと学びの多いお話し会でした。秋から始まる「センターピース」という心理学セミナーを受講するのですが、なんとシンキングタイムをシェアしたグループ4人中、3人が同じセミナーを受けるということが分かり、盛り上がったのでした。秋からのセミナーと、同期となる方々との再会が、今からとても楽しみです(^^)

さて、今日のお料理のご紹介です。オートミールを炊いて、炒めた野菜のみじん切りと混ぜます。それを椎茸の傘の所にくっつけて、衣をつけて揚げます。切り分けて、たっぷりの野菜あんを絡めて出来上がり。料理の写真では、オートミールと椎茸の天ぷらが野菜あんに隠れてしまって見えませんが、どうぞ想像力を働かせて下さい(笑)。この日の野菜あんは、醤油で味付けしたものですが、生姜を加えたり、ホワイトソース仕立てにしたり、トマトソースにしたり、バリエーションもいろいろあります。ボリュームもあるので、満足していただける一品だと思います(^_-) by ichi

若竹汁/Bambooshoot and seaweed soup


3月の末に味噌作りをしました。同級生2人と私、3人で作るようになって、早くも6年目になります。米味噌と麦味噌を1年交代で仕込んでいるので、今年は麦味噌の年。息の合った3人のコンビネーションと手際の良さで、年を重ねるごとに仕込みが早くなって行くように思います。気兼ねなく話せる同級生とワイワイお喋りしながら作っています(下写真、各々クリックで拡大)

それぞれの甕に仕込み、持って帰って、各自が管理します。昨年から、仕込んだお味噌の一番上に酒粕を乗せてしっかり押さえつけて仕上げています(酒粕蓋)。毎年、夏場に甕の蓋を開けてチェックし、カビを取り除く作業が必須でしたが、昨年はカビも来なくて楽ちんでした。今年も酒粕の蓋をして万全の態勢、半年後の出来上がりが、楽しみです(^o^)

さて、今日のお料理です。筍のシーズン到来。まだ小さくて柔らかい筍で若竹汁を作りました。「筍は、今年、初物です!」と喜んでくださるお客様が結構多いです。まだ4月の初めですものね。ワカメと筍は、海のモノと山のモノとの組み合わせで非常に良いものです。また、四季のある日本、旬を食べるということ、「初物」をいただくことを喜ぶ感性は、日本人独特のものなのかなー。この繊細な感性、大切にしたいものです。 by ichi

さくら豆腐/Steamed tofu with salted cherryblossoms


桜が満開!歩いていても、車に乗っていても、電車で移動中でも、どこに行っても、美しい桜を眺めることができます(上写真は佐保川の桜。各々クリックで拡大)。特にお花見に行くこともなく、この春も終わってしまいそうですが、十分満足しています。日本人って、何故こんなに桜が咲くと心が弾み、嬉しくなるのでしょうか…。確かに、寒い冬の、あの重たい閉塞感を、桜の開花が春を感じさせ、光の扉を開けてくれる…そんな感覚はありますね。サクラ色と菜の花の黄色のコントラストを楽しみながら、電車の中でこのブログを書いています。

さて、今日のお料理です。この季節は、このお料理を作らずにはいられない!桜の花の塩漬けを、豆腐に混ぜて蒸した「さくら豆腐」です。塩漬けした桜の花は、ガクと茎を取って、花びらだけにします。そうしないと、お料理に苦味が混じるからです。ちょっと面倒な作業ですが、このような季節感に満ちたお料理は、大抵のお客様が喜んでくださいます。そんなお顔を思い浮かべながら、いつも作っています。 by ichi

あす香から 大切なお知らせ/Important notice for customers


いつも あす香を大切に思ってくださり、ありがとうございます。大阪から奈良・西ノ京に移転して、早くも11年になろうとしています。過ぎてしまえば、やはりあっという間でした。今年は、住み慣れた西ノ京を離れ、「明日香村(奈良県高市郡)」へとお店を移すことになりました。つきましては、西ノ京での営業は4月30日までとなります。

大阪時代からのお客様も、西ノ京へよく足を運んでくださいました。また、新たにご縁をいただいたお客様も、たくさんいらっしゃいます。本当にありがとうございました。残り2ヶ月ほどの日々、一つひとつの料理に心を込め、丁寧に日々 過ごしたいと思っています。皆様のご来店を、心よりお待ちしております。また、ご予約は できるだけお早めにいただけますよう、お願いいたします。

あす香店主 藤本一子

蓮根ボール入り茶巾蒸し/Steamed rotus root ball wrapped with tofu


2月はまさに三寒四温。暖かな日は、日差しの優しさと、春の陽気を感じて、嬉しくなります。寒暖を繰り返しながら、春に向かって行くのですよね。あとひと月もすれば、各地の桜便りが聞こえて来ることでしょう。楽しみ 楽しみ(^o^)

以前、ライフコーチかめちゃん(亀井弘喜さん)のことを ブログに書いたら、どういう風にあす香のブログにたどり着かれたのか、かめちゃん繋がりで、ご予約をいただいたのでした。こんなご縁もあるのだなー、と びっくりでした。来られたお客様の方々は、やはり波動が合うのか、私もノリノリで楽しく仕事をさせていただきました。出会いに感謝です。

さて、今日のお料理です。蓮根ボールは、冬のあす香の定番メニューですが、時には ちょっと変化形で召し上がっていただいています。しっかり水切りして裏ごしした豆腐で包んで、茶巾蒸しにしました。今回は、蓮根ボールの上に黒豆を乗せて、一緒に豆腐で包みました(下写真、各々クリックで拡大)

ランチでは、たまにしか アツアツの蒸し物は出さないのですが、お出ししてみると、とても喜んでいただいています。ご家庭ではなかなか蒸し物はされないからか、やはり「特別感」を感じてもらえるのかもしれません。湯気の上がった茶巾蒸しにお箸を入れる時のお客様の期待感が伝わって来ます(^o^) by ichi

豆乳のクリーム煮/Simmering in soy milk cream


1月22日は旧暦の新年でした。ここからが また新しい年のスタート、と心が改まる思いです。その翌日の23日、伏見稲荷にお詣りをし、山頂まで登ってきました。昨年も旧暦の新年に登拝しましたが、その時の清々しさが気持ち良く、今年も是非!と思ったのでした(→昨年の様子はこちら)。朝7時半に鳥居前に集合、早朝の冷気は身も心もスッキリと目覚めさせてくれました。昨年の反省から、やや登山のイデタチで登ったからか、余りしんどさを感じずに登れました。ただ、やはり人の多いこと(外国人の方が多かった)!下山途中から、昨年とは比べものにならないくらい、人が多かったです。まだ10時前だというのに…。要所要所で祝詞を聞き 手を合わせ、今年の伏見山初詣も、つつがなく終わりました(^^)

さて、今日のお料理です。豆乳のクリーム煮は、大根やカブ、はくさいなど冬野菜が美味しい時期によく出させてもらっています。使う調味料は塩だけ、それなのにこんなに旨味・甘味が感じられるなんて!もう野菜たちに感謝感謝です。お出汁は椎茸と昆布で取っていますが、この組み合わせはコクや風味が強すぎず自己主張をしないので、主役の野菜の旨味の前に決してしゃしゃり出て来ないように思います(左写真クリックで拡大)。寒さが厳しい時期ですが、その寒さが育む野菜の美味しさ、それをいただくありがたさ。大地の恵みは、いつも優しいですね(^_-) by ichi

お節料理 2023年/Japanese new year dishes 2023


お正月休みに、アニメ映画「すずめの戸締まり」(新海誠監督)を観ました。ずっと画面に釘付け、最後はなぜかポロポロ 涙が出ました。アニメで、しかもファンタジーな世界と分かっていても、人の優しさに、勇気や強さに、感動したのかもしれません。本当に、なんでこんなに泣けるのかなーと。新海監督の映画は、これまで3本観ましたが、この「すずめの戸締まり」が一番良かったです。まだご覧になってなかったら、お勧めの1本です。

もう お正月気分も薄れて来た頃かもしれませんが、今日は 毎年恒例のお節料理のお披露目です。今年は、2つのお節を作りました。というのも、2つあれば、2食分位は楽できるかなー、と思ったからです。六角形のお重は、二段重なのですが、一段盛り付けるだけで、力が尽きました(笑)

大晦日の夜には盛り付けが終わらず(^^;;、年明けの夜中までかかって作りましたが、でき上がった時は とても嬉しく、新しい年を迎えるんだという 気持ちの高揚感も、お節作りならではのもので やはり良いものだなー、と思った次第です(^_-)☆ by ichi