ichi&danの徒然日記 〜 玄米工房あす香 〜
4月から始まった、料理教室・応用コースも、6月で無事終了しました。今期は3回コースで、本当にあっという間でした。3回という少ない教室のなかで、より密度の濃い教室を目指したのですが、果たしてどうだったでしょうか?
料理だけでなく、毎回正食のお手当を紹介したり、大森一慧先生の本をみんなで読んだり、ということも取り入れてみました。料理と並行して、マクロビオティックをより広く学んでいくきっかけになればと思ったのでした。
お申し込み時に、申込書に作ってみたい料理を書いていただく欄を設けました。参加者の方々の意見をお聞きして、参考にしたいと思ったからですが、余りお応えできなかったかなあ…と反省しております。3回という短い教室で、「こちらの思惑+参加者のご意見」という足し算は、なかなかキャパが厳しかったようです。
秋からは、また基礎コースを開講します。今までは5回コースでしたが、どうしても5回では「やり残した感」が私の方にあり、もう1回あれば、ということで、6回コースにする予定です(9月開講)。まもなく案内が出来上がりますので、ご興味のある方は、ホームページ要チェックです!
3月に続き、2度目の座禅断食に行ってまいりました。前回同様、広島県向原の坂田道信先生の所(御縁庵)でお世話になりました。3月の断食後、1月ほどは、結構小食で正食チックにやっていたのですが、やはりだんだんと緩んで来ておりました。そんなこともあり、また、断食後のあの軽快・快調な体調を思い出すと、2度目の座禅断食が待ち遠しい日々でした。 さて、今回、フタを開けてみると、やはり2日目、3日目と朝が鬼門で、朝の掃除がとてもつらく、吐き気がして倒れておりました(笑) 他の参加者の方には大変ご迷惑をかけてしまいました。ただ、前回よりもしんどい時間がやや短かったし、皆さんといろいろお話することもでき、終わってみれば、本当に楽しい3日間でした。
座禅に入る前の坂田先生のお話には、何度か涙が出ました。こんな風に人生を語れる、道を説ける先生に、ますます尊敬と敬愛を覚えました。奥様の宜穂先生も、我々と一緒に断食をなさっていても、いつもきびきびとお仕事をされ、すみずみまで気配りをいただき、頭の下がる思いです。参加者全員が無事3日間を乗り切れたのも、坂田両先生とお手伝いに来られていた方のお力があってのことと、本当に感謝しております。 2日目の30日(土)に、BS2で、ちょうど坂田先生の収録番組(番組タイトルは「熱中時間 ハガキ熱中人」)が放映されるという、タイムリーでラッキーなおまけ付きでした。みんなで母屋に集まり、坂田先生と一緒に坂田先生の出演番組を観るという、なんとも楽しいひと時でした。「ハガキ道」一筋の先生のお姿にスポットをあて、よくまとまった番組に仕上がっていたと思います。画面の中の先生は、終始ニコニコ顔で、宜穂先生も嬉しそうにされているのを拝見すると、心が温まりました(番組の内容は、NHKの熱中倶楽部ブログ 2009/5/28、6/05 等でも紹介されています)
断食の目的の一つに、宿便取りがあります。1回目よりも2回目以降の方が、よく出ると聞いておりました。確かに1回目は「こんなもんかいな…」という感じだったのですが、2度目の今回は、かなりの成果がありました。1回目とは出方が全然違う!前回・今回と一緒に行った友人も、2度目はすごかった、と言っておりました。やはり初回はほんの表面だけが、はがれただけだったのかもしれません。それとは裏腹に、体重の減り方は、1回目が断食前より3キロ減だったのに、今回はわずかに1キロ減でした。
1回目の断食以後、肌の調子も良く、朝顔を洗うとお肌がしっとりすべすべ、という状態が、1月半後くらいまで続いており、喜んでおりました。今回は大阪に戻ってから、足やお腹なども、行く前に比べて、ツルツルしているように思います。(ご存じの方も多いと思いますが、)腸の状態がお肌に現れるので、断食によって腸がきれいになることを、このことからも実感した次第です。
あすかの常連様Mさんと、どっかで摘み菜(野草摘み)をして料理して食べたいなぁ、そうやね〜、行こう!行こう!というノリで話してたのが3月頃だったでしょうか…。5月なら、気候も良くて良いかもね、ということで、随分前から楽しみにしておりました。そして当日(5月17日)…。
朝9時にあすか集合。その日の天気予報は、午後から雨。しかも所により雷雨になるというものでした。お天気に不安を抱きつつ、あすかのお客様とdanの総勢9名で、奈良県の東吉野村へ出かけました。昼食は『月うさぎ』というお店でいただきました。車を走らせていると、時々お店への道案内が出てきます。そして実際のお店(の看板)は、知らないと見落として通り過ぎてしまいそうな、いきなりの現れ方でした(中央写真中)
食事の準備ができるのを待つ間、しばし犬とたわむれ(こころ&つばき)(中央写真下)、ほっこりとした時間が流れます。ウグイスが鳴き、蛙の鳴き声が聞こえます。たまに一瞬の晴れ間が差すと、このまま何とか帰るまでお天気がもつのでは…と期待してしまいます。そろそろお腹もすいて来たぞーという頃に、食事の準備ができました、ということでお店の中に入りました。
畳の部屋に一枚板の大きなお膳、本当に居心地の良いお部屋です。天然のアマゴの塩焼き、煮物、木の芽和え、葉わさびのおひたし、そして玄米ごはん(左写真中)。ここで玄米をいただけるとは思ってもいませんでした。しかもその玄米ごはん、とってもおいしいのです。圧力鍋で炊いた、もっちりした、私好みの玄米でした。満足満足(^^)
食事の後は、いよいよ摘み菜開始。少し雨もぱらつき出しました。途中降ったり止んだりの中、葉わさび、ワラビ、ヨモギ、ミツバ、山椒の葉などを摘んで行きました。摘み菜に詳しい方がいれば、もっと食べられる菜を摘めるのでしょうが(食べてはいけないものはほんの少しで、ほとんどのものが食べられるらしいです)、なにせ全員素人なものですから、この程度にしか摘めませんでした。それでも自ら野草を摘むのはやはり楽しいもの。あっここにミツバが、ここにワラビが…と夢中になって摘んでいました。
あすかに帰り着いたのが4時頃。早速天ぷらにでもして食べましょう!ということで、みんなでワイワイ食事の用意。ミツバとヨモギを天ぷらにし(右写真中)、小腹を満たしました。皆の日頃の行いが良いのか?心配していたお天気も、摘み菜が終わるまで何とかもち、楽しい楽しい一日となりました。また是非行きたいな〜。
皆さん、楽しい一日、ありがとうございました。スケジュールを立てたり、皆への連絡など、いろいろお世話くださったMさん、本当にありがとうございました。またよろしくお願いします。
5月12日(火)の夜、石笛(いわぶえ)奏者・横澤和也さんにお越しいただき、横笛と石笛の演奏をしていただきました(→過去の演奏会風景等はこちら)。この日お集まりいただいたお客様は13名様。横澤さんとのご縁をいただいた、師みのりさん時代の友人も来てくれました。横澤さんも、みのりさんの話を、懐かしそうにされていました。
この日のお客様の中に、石笛を持っておられる方がいらっしゃいました。その方がおっしゃるには、横澤さんの吹く石笛は、曲になっている(メロディがついている)ことを、とても感心し不思議がっておられました。その方が実際に吹くと、ただ音がなるだけで精一杯ということです。石笛というのは、石に穴があいているだけのもの、なのになぜ曲になるのか…そのお客様がおっしゃることも、尤もです。そのあたりが、熟練と魂の込め方などによるものなのでしょうか…(下写真、イベントより。クリックで拡大)
その日の遅くから降り出した雨と、心の奥に響く笛の音にすっかり洗い清められたように、翌日は非常に清々しく、気持ちの良い朝を迎えることができました。横澤さん、いつもありがとうございます。来てくださったお客様、楽しい時間を共有でき、感謝です。
■音魂霊(横澤和也さんのオフィシャルサイト)
外尾悦郎さんの依頼により行われた サグラダファミリア大聖堂での「奉納演奏」映像(You Tube) がアップされています。
仲良し料理教室の皆さんと、半年に1度の半ば恒例となった(?)、Mさん宅でのホームパーティーがありました。いつもより少なめの人数でしたが、それでも気心の知れた仲間の集まりは、大いに盛り上がり、楽しいひと時となりました。
みんなが持ち寄ったもの、Mさんが料理してくれたもの、お膳いっぱいに並べられたお料理を見て、こんなに食べれるかなぁ…と言いつつ、どれも美味しくて、食べ尽くしておりました。私も久々に「玄米おかゆパン」を作り、持参しました。
この日の圧巻は、Mさんの作った『玄米のお焦げ・野菜あんかけ』(写真右上)でしょうか。板状にした玄米を、ぱりぱりのおこげに揚げ焼きにして、野菜たっぷりのあんと共にいただく、というお料理。しかも、先に土鍋に入った玄米おこげをお膳にドンと置き、みんなの目の前で熱々の野菜あんを上からかける、ジューッという音と、たまらない香り、土鍋の中は、しばらくグツグツ状態、最後の仕上げにみつばをふりかけ…という、演出付きでした。
さて、いただきまーす、で食べると、お焦げのパリパリ感と、とろーり野菜あんが、絶妙にからみあい、とても美味しかったです。野菜あんのお味も、ちょうど良く、思わず、「お焦げ料理屋さんやったら!」と叫んでおりました(笑)
楽しい時間はあっという間に過ぎて行きます。気がつくと22時を過ぎていました。慌てて帰り支度をし、Mさん宅を後にしたのでした。3月の座禅断食後、やや小食気味でしたが、この日は久しぶりによく食べ、そしてよく笑った、本当に楽しい食事会でした。皆さん、いつもありがとうございます。
danです。今週は、WBC(World Baseball Classic)で日本中が盛り上がりましたね。決勝戦、韓国の粘りで、9回裏に追いつかれた時は、サヨナラ負けを覚悟しましたが...。そこを何とか切り抜け、延長10回表2死でランナーを2人置いてのイチローの打席。全8球の間、いい歳をした大人が1球毎に痺れました。あの場面、"野球の神様"が最高の舞台を用意したんですねぇ。そこでタイムリーを打ったイチローは偉い!!彼が試合後コメントしたように「(神が)降りてきた」んだと思います(試合経過はこちら)
余談ですが、この試合、平日昼間ということもあり、ワンセグ携帯あるいは上記リンク先のようなリアルタイム速報で「観戦」した方が多いと思います(danもそうでした)。時代の流れを感じます。 さて、一方、大阪ローカル(一部の関係者間?)で盛り上がりを見せていたのが、大阪府庁の移転問題。現在の府庁を大阪南港コスモスクエアにあるワールドトレードセンター(WTC)に移そうという計画です(結局、議会で否決)。野球のWBCと似ているので、ややこしい。ichiも「えーっと、どうだったっけ?」なんて言ってます(笑)。と、ところが、インターネットで、読売新聞:橋下府政改革を見ると、3月26日の記事タイトルが『府庁整備、「耐震補強案軸に」…WBC案否決で』となっているではありませんか。最初、WBC漬けになったdanが読み間違えたかと思ったのですが、さにあらず。何度見ても(WTCではなく)WBCです。
担当者にもWBC熱が移り、校正が効かなかったようですね(^^;;。興味ある方は話のネタに覗いてみて下さい。3月28日現在、まだ「WBC」のままですが、近々修正されるでしょう。ということで、証拠というか記念画像をこちらにも載せておきます(右画像クリックで拡大。赤線はdanがつけたもの) 断食明け早々、しょうもないVOWネタですみません。お許しを...。
■後日譚 3/30朝 WBC→WTC に修正されているのを確認。同日夜、読売新聞様より御礼のメールも頂きました。実は、danからYOMIURI ONLINEに「間違っとるやんけ〜」という指摘メールを送っていたのですが、それが月曜日朝に担当者に転送されて、訂正に至ったようです(^^;;
2日目の朝、6時から御縁庵・母屋の掃除。どこを掃除するか、割り当てが決められています。私は母屋の台所だったので、御縁庵から母屋へ移動。気分が悪いな〜と思いながら、母屋の台所へ行くと、そこで力尽き、うずくまって動けなくなりました。動くと吐きそうになるのです。そのまま台所のストーブの前で、毛布にくるまって寝させてもらいました。ううっ、これからどうなるのだろう…と不安になりましたが、だんだんと気持ちの悪いのもおさまり、やがて普通に動けるようになりました。掃除の後の読書会、そして座禅を2回もパスしてしまった。坂田先生のお話も聴きそびれ、何とも残念でした。
空腹は常に感じていましたが、お腹が空いてどうしようもないということもなく、むしろだんだん空腹のつらさは薄れていくように思いました。それよりも身体のだるさと軽い頭痛を絶えず感じ、そちらの方がしんどく思えました。2日目のお昼に野菜ジュースが出て、ちょっと元気が出たのですが、逆にそれで気分が悪くなった人もいたようです。生姜湿布もありで、これも非常に気持ちよく、またいつも自分がしていたのとは少しやり方が違うので、勉強になったなあと思いました。 いよいよ3日目、最終日です。今日は食べれる〜!もう少しの辛抱。2日目同様、掃除に始まり(この日はちゃんとできました)、読書会、そして座禅。3回の座禅が終わり、いよいよ回復食をいただきます。母屋の台所に入ると、大根の炊いた匂いが何とも言えないくらい良い匂いに思えます。お膳にはお皿いっぱいの野菜が!こんにゃくの刺身と豆腐もあります。そしてどんぶりに水がいっぱい入っています。先ずはこの水を飲み干すとのこと。そして大根の煮汁をどんぶり一杯飲み(梅干を3〜4個入れて食べながら)、それから煮た大根とお汁を食べます。
最初のどんぶり一杯の水を飲むのがとてもきつかった。でもこの水とそして次の大根の煮汁で、断食によってはがれた腸の汚れを流して行くそうです。なので、ここを通らないと、次に行けない、つまり次の物をいただけないということでした。本当に頑張って、頑張って水を飲み、大根の煮汁を飲み、やっと大根をいただきました。お味噌をつけて一口、二口…うーん、美味しい!食事が進むにつれ、一人、二人とトイレに去って行きます。私にもやっと兆しが!めでたし、めでたし。
断食が終わると、今度は陽性に変わるので、非常に元気になるそうです。断食明けの日から3日間は、そば、うどん、野菜、果物、天然酵母パンなどで、なるべく少なめに食べるようにということでした。お米は、エネルギーが高いので、食べると元気になり過ぎて動き過ぎ、却って後で疲れてしまうので、食べないようにとのことです。裏を返せば、やはり元気の素は、「お米」ということになるのですね。最近の日本人がひ弱になったのも、昔ほどお米を食べなくなったからかもしれません。
今回の断食を通して、食べ物をいただけることのありがたさを、つくづく、しみじみ思うことができました。食べれるって本当にありがたい、ただそれだけでありがたい、そう思える、貴重な体験でした。お世話になった坂田道信先生・宜穂先生、そして一緒に断食をした皆さん・ご縁をいただいた豊福さんに、心から感謝です。