ichi&danの徒然日記 〜 玄米工房あす香 〜
2日目の朝、6時から御縁庵・母屋の掃除。どこを掃除するか、割り当てが決められています。私は母屋の台所だったので、御縁庵から母屋へ移動。気分が悪いな〜と思いながら、母屋の台所へ行くと、そこで力尽き、うずくまって動けなくなりました。動くと吐きそうになるのです。そのまま台所のストーブの前で、毛布にくるまって寝させてもらいました。ううっ、これからどうなるのだろう…と不安になりましたが、だんだんと気持ちの悪いのもおさまり、やがて普通に動けるようになりました。掃除の後の読書会、そして座禅を2回もパスしてしまった。坂田先生のお話も聴きそびれ、何とも残念でした。
空腹は常に感じていましたが、お腹が空いてどうしようもないということもなく、むしろだんだん空腹のつらさは薄れていくように思いました。それよりも身体のだるさと軽い頭痛を絶えず感じ、そちらの方がしんどく思えました。2日目のお昼に野菜ジュースが出て、ちょっと元気が出たのですが、逆にそれで気分が悪くなった人もいたようです。生姜湿布もありで、これも非常に気持ちよく、またいつも自分がしていたのとは少しやり方が違うので、勉強になったなあと思いました。
いよいよ3日目、最終日です。今日は食べれる〜!もう少しの辛抱。2日目同様、掃除に始まり(この日はちゃんとできました)、読書会、そして座禅。3回の座禅が終わり、いよいよ回復食をいただきます。母屋の台所に入ると、大根の炊いた匂いが何とも言えないくらい良い匂いに思えます。お膳にはお皿いっぱいの野菜が!こんにゃくの刺身と豆腐もあります。そしてどんぶりに水がいっぱい入っています。先ずはこの水を飲み干すとのこと。そして大根の煮汁をどんぶり一杯飲み(梅干を3〜4個入れて食べながら)、それから煮た大根とお汁を食べます。
最初のどんぶり一杯の水を飲むのがとてもきつかった。でもこの水とそして次の大根の煮汁で、断食によってはがれた腸の汚れを流して行くそうです。なので、ここを通らないと、次に行けない、つまり次の物をいただけないということでした。本当に頑張って、頑張って水を飲み、大根の煮汁を飲み、やっと大根をいただきました。お味噌をつけて一口、二口…うーん、美味しい!食事が進むにつれ、一人、二人とトイレに去って行きます。私にもやっと兆しが!めでたし、めでたし。
断食が終わると、今度は陽性に変わるので、非常に元気になるそうです。断食明けの日から3日間は、そば、うどん、野菜、果物、天然酵母パンなどで、なるべく少なめに食べるようにということでした。お米は、エネルギーが高いので、食べると元気になり過ぎて動き過ぎ、却って後で疲れてしまうので、食べないようにとのことです。裏を返せば、やはり元気の素は、「お米」ということになるのですね。最近の日本人がひ弱になったのも、昔ほどお米を食べなくなったからかもしれません。
今回の断食を通して、食べ物をいただけることのありがたさを、つくづく、しみじみ思うことができました。食べれるって本当にありがたい、ただそれだけでありがたい、そう思える、貴重な体験でした。お世話になった坂田道信先生・宜穂先生、そして一緒に断食をした皆さん・ご縁をいただいた豊福さんに、心から感謝です。