日記

ならまち

アップロードファイル 37KB 一昨日の土曜日の夜。ネットサーフィン中のdanが「"めしあがれ"が奈良町に移転したらしい」と言う。"めしあがれ"とは、奈良の富雄にあったフランス料理のお店。富雄のお店には、2度ほど行ったことがあります。へー、奈良町か…。

 住所が奈良町十輪院南門前とあります。十輪院は、確か河島英五のお墓がある所…。danにその事を言うと、早速ネット検索。あ〜やっぱりね〜(^^;; 「明日は奈良町へ行こう!」と日曜日の過ごし方が、即決まりました。

 奈良町といえば、やっぱり着物ね♪ 紬と帯、襦袢を用意し、帯揚げ・帯締めまで出して準備万端(左写真) この日のお昼から降っている雨も、明日の午前中には上がるハズ、と妙に確信を持ってるところが、おめでたい性格(^o^)

アップロードファイル 99KB 翌日曜日。朝から能登半島沖で地震発生のニュースが流れる。まだ情報が集まっていないようだが、被害が小さいことを祈りつつ支度をする。12時過ぎに自宅を出発。奈良町で昼食後、十輪院(左写真上)へ向かいました。

 河島英五のお墓の前で、そっと手を合わせる。特別ファンだった訳ではありませんが、有名な「酒と泪と男と女」、「野風増」など、とても好きでした。49歳の誕生日を目前にした死は、余りにも早すぎて惜しい。今なお元気で音楽を続けていたら、どんな曲を唄ってくれただろう、と思います(4/18に、河島英五の活動を網羅した3枚組DVD-BOXが発売されますね。詳しくはこちら

 おっと、肝心の"めしあがれ"ですが(左写真下)、今しばらくは、カフェのみの営業ということで、お茶をしました。シックな町屋の佇まいでいただくフランス料理はどんなだろう…と。次は是非ランチをいただきたいなあと思います。

お薦めBook

アップロードファイル 55KB 3月も早くも中旬となりました。暖冬で春の陽気に誘われて、次々と咲き始めた店の前の花たちも、ここ3〜4日は、寒さに震えているようです。

 先日、月一回の着付けのお稽古に行った日の事。レッスンが終わってから、先生と二人でお茶を楽しみました。レッスンの後、時間があればお茶につきあっていただくのですが、これもお稽古の楽しみのひとつです。着物の話や仕事の話など、先生との話は尽きません。途中で先生が、「最近読んだ本で、お薦めは何?」と訊かれ、しばし考えるもなかなか出て来ず。「また考えときます。」「また教えてね。」で、この話題はここまでとなりました。帰ってから、数少ない(笑)去年読んだ本を思い起こしてみました。そこで、面白かったなあ、と思ったものを、三冊挙げてみようと思います。

 @「身体知」 内田樹・三砂ちづる著 (バジリコ株式会社)
 A「生命の暗号」・「人生の暗号」 村上和雄著 (サンマーク出版)
 B「国家の品格」 藤原正彦著 (新潮新書)

アップロードファイル 29KB 先ず、「身体知」ですが、内田さんと三砂さんの対談が収められています。三砂さんは津田塾大の教授。日常的に着物を着ておられるので、着物にまつわる話がよく出てきます。例えば、着物を着ていると、洋服と違って袂があったり、裾さばきが気になったり。恥ずかしながら、ドアノブに袂をひっかけるなんて、私はしょっちゅうです^^;; 着物を着ると、身体から離れた所まで意識しないといけない。着物を着ていた昔の人は、現代人よりもずっと意識感覚がすぐれていた、ということが書かれていたりします。

 次に「生命の暗号」と「人生の暗号」。この本を読むきっかけは、正食協会でのセミナーに参加して、講師の岡部賢二先生のお話の中で出て来たからです。自身の大きな可能性を信じることで、随分勇気づけられました。また「サムシング・グレート」の存在も、納得できます。

 「国家の品格」は、読まれた方も、かなりいらっしゃることでしょう。「品格」という言葉が、昨年の「流行語大賞」にも選ばれたくらいの、話題作です。安倍総理が「美しい国」とおっしゃる度に、鳥肌ものの私ですが、真のエリートの出現が待ち遠しいものです。

 こうして文章を書いていると、もう一冊お薦めの本を思い出しました。「生き方は星空が教えてくれる」木内鶴彦著(サンマーク出版) です。去年の4月に木内さんの講演会を当店主催でさせていただいたから、というわけではなく、興味深く、面白く読ませていただいた本です。

 そのうち、私よりもずっと読書家のdanが、いつか独自の読書観やお薦め本を語ってくれるかも...。皆さんもお薦め本があれば、紹介下さいね(^_-)☆

赤と緑

アップロードファイル 25KB 昨年、村上春樹の「ノルウェイの森」の初版本を古本市で見つけた話を書きました(あすかDiary 2006/02/13後半部分参照) この本は、村上春樹自身が装丁にかかわったそうで、赤本(上巻)・緑本(下巻)のセットになっています(右写真。クリックで拡大) 余談ですが、大ベストセラー「ノルウェイの森」はいまだに映像化されていません。というか、村上春樹作品で映像化されているものは数える程しかなく、その数少ない作品の一つ「風の歌を聴け」を試写会(大森一樹監督が挨拶に来ていた)で観たdanは、今思えば貴重な体験をしたということになります(^^)

アップロードファイル 72KB さて、この「ノルウェイの森」が頭にあったせいでしょうか、本の装丁を見て「これって"ノルウェイの森"のパターン!?」と思うことがあります。実物を見て頂くのが一番わかりやすいと思うので、写真を並べてみます。単に赤と緑がセットになっているだけではなく、赤→緑の順番になっているのがポイント。

 「病気にならない生き方1・2」と「夢をかなえる勉強法/時間術」(左写真。クリックで拡大)は、ともにサンマーク出版。こうして並べると、ワンパターン(手抜き)にしかみえない...。実用/ビジネス本とはいえ、ちょっとひどいかも(^^;; プロ=装丁家を使わない、社内のやっつけ仕事に違いない!(苦笑) まぁ、手抜き云々はさておき、赤&緑の組み合わせは補色ですし、心理学的にも何かの意味(意図)があるのかもしれません。

アップロードファイル 88KB 次に、「シャカリキ!1・2」と「赤いきつね&緑のたぬき」(左写真。クリックで拡大) 「シャカリキ!」は "自転車漫画の金字塔"とも言われる激アツ漫画 全7巻の1巻・2巻なので、厳密には赤・緑のペアではありませんが、個人的趣味で載せてみました(笑) 「赤いきつね」は、もうすぐ発売30周年を迎えるロングセラー商品。当初からずっと武田鉄也をTVCMに起用し続けているところが、エライ!(東洋水産&武田鉄也に拍手)

 で、「赤いきつねと緑のたぬき」ですが、赤&緑の原点は案外ここにあるんじゃないか、と思ったりもします(「赤いきつね」発売は1978年、「ノルウェイの森」がベストセラーになったのは1987年なので、時系列的に矛盾しない) 実はカップ麺好きの村上春樹が、思いつきで装丁したのが「ノルウェイの森」なのです...なんて考えると楽しいですよね?(興ざめ、かな?)^^;;

料理教室 応用コース 最終回

 昨日(2/24)は、料理教室応用コース(2006年 秋・冬編)の最終回でした。10月から始まった講座の締めくくりです。前回の春・夏編と同様、一品持寄りをしました。

アップロードファイル 163KB 先ずは、この日の教室のメニューである、炊き込み玄米ごはん・信太巻(写真3下)をみんなで作り、さあ、いよいよ参加者の皆さんのお料理のお披露目です。煮物が多い中、和え物あり、ゴマ豆腐ありで、いろんな料理を楽しみながら、皆さんの力作を賞味させていただきました(左写真1。クリックで拡大)

 少しずついただきながら、皆さんが一生懸命作って来られたお料理を噛みしめていました。キチンとコメントをすることが大切だと思い、メモを取りながら食べていると、ワ〜恐いなあ、という声が…。でも大丈夫。どのお料理もみんなとても美味しく、私自身、満足させていただきました。

アップロードファイル 93KB 酸味のきいた物が一品あると、味に変化があり、それ自体も、そして他の料理も引き立つのだということを、改めて感じました。オリジナルのゴマ豆腐・「あいまぜ」という郷土料理・自家製のおから・煮豆・教室で作ったきんぴらやたたき牛蒡・切干大根などなど、いただきながらじんわりと来ました(左写真2。クリックで拡大)

 料理をお教えすることで、私もすごく良い勉強をさせていただいています。メニューを決める(組み合わせも含めて)、レシピを書く、そして実際に説明をしながら作っていく、質問に答える…どれもが私にとっての勉強です。

アップロードファイル 124KB これで、今期のすべての料理教室が終了しました。来期(4月〜8月)のコースの受付も始まり、既に定員いっぱいのクラスもあります。再度受講をしてくださる方、新しく参加してくださる方たちと、来期も楽しくやって行きたいと思います。そしてこの日の持寄りで、皆さんが着実にお料理が上手くなっていらっしゃることを確認でき、一層「やりがい」を感じました。皆さんに深く感謝し、来期へと気持ちをつなげて行きます。

 応用コースの皆さん、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました(右写真3。クリックで拡大)

百力滋 〜上海蟹風味〜

アップロードファイル 24KB 先月、社員旅行で上海に行ってきました。会社が組んでくれた観光ツアーは、東方明珠塔、豫園、外灘等を(比喩ではなくホントに)駆け足で回り、夕食に上海蟹を食べた後、上海雑技団鑑賞、マッサージで締めくくるという強行スケジュールでした(苦笑) 右画像が、有名な東方明珠塔。アジア一の高さ(468m)を誇るテレビ塔です。この日は雨だったのでバックが曇天(写真映えしない)、展望台からの景色ももう一つでした。残念!(^^;;

 ところで、デザイン的に見れば、この東方明珠塔はどことなく"中華風"ですし、タイペイ101(台湾/台北。508m)に至っては、バリバリの中国伝統様式。個性的でいいですよね。日本の近代建築は、無国籍的(インターナショナル)なデザインが主流なので、面白みにかける部分があります。誰か、これぞニッポン!という感じの近代建築、例えば、天守閣をモチーフにしたオフィスビルとか、五十重塔(高さ300m?)なんか建ててくれないかな(笑)

 「上海蟹は旬の季節(10〜11月)を外しているのでやめた方がいい」という上海通のichi(何度も行っている)の助言通り、上海蟹料理は、期待していたほど美味ではありませんでした。あるいは、行ったレストランが"外れ"だったのかも...^^;;。機会を改めて、再チャレンジしたいです。

アップロードファイル 64KB さて、danにとって、本物の上海蟹よりも"当たり"だったのが、土産のグリコのジャイアントプリッツ 〜上海蟹風味〜です(左画像) 匂いが結構強いのでTPOをわきまえて食べる必要があるものの、味的にはそこそこイケてました。少なくとも1月の上海蟹よりはまし!?(苦笑)

 グリコのホームページでは、商品対象者を"日本人観光客・出張者、中国在住の日本人"としています。会社の人間(20代半ばの男性)も、お土産にこの手のお菓子をいくつも買っていました。興味のある方は、このページをご覧下さい。日本全国&海外、各メーカーの地域限定商品(お菓子)がずらり...。「こんなにあったんだ」と感心します(^o^)

 最後にクイズをひとつ。左写真でわかるように、プリッツは中国語で"百力滋"(Bai li zhi)と書きます。では、"百奇"と書けば、何でしょう?(答えはこちら)← 味的には、普通の紅茶味っぽかったです。

 ■参考サイト
  上海観光の参考に2つ。  上海館  上海ナビ

天満茶寮

アップロードファイル 95KB 天満天神繁昌亭の建物内に「天満茶寮」というお店があります。外から見た感じも、店の外にでているメニューも、いわゆる「あんみつ屋」。普通に珈琲を注文しても、甘味(和菓子等)がついてきます(笑) しかし、店内は普通の喫茶店と変わりありません。窓のすぐ外は天満宮の石垣という、開放感に欠ける場所にもかかわらず、ライティングを上手く使い、夜はいい雰囲気です(右画像参照。クリックで拡大)

 落語の定席に隣接するロケーションを考えれば、「BGMはお囃子で決まり!」と言いたいところですが、夜はジャズが流れていたりします(あれれ)。お店の方向性がイマイチはっきりしていない気も...^^;; しかし、ここには(多分)日本全国どこに行ってもお目にかかれないものが置いてあります。

アップロードファイル 61KB それが、落語家師匠の方々のマイカップです(左画像。クリックで拡大) 上2段だけご紹介すると、最上段が左から順に、桂米朝、笑福亭仁鶴、桂三枝(拡大画像はこちら)、桂春之輔、月亭八方。二段目が同じく、笑福亭鶴瓶、桂きん枝、桂ざこば、正司敏江、笑福亭松枝(敬称略) 錚々たるメンバーですね。天満茶寮と控え室は行き来できるようになっているので、軽食や飲み物をここで出すのでしょう。

 今まで繁昌亭に行かれたことがある人でも、このお店は案外ノーマークだと思います。機会があれば、ここでお茶してもいいかもしれません(^_-)☆

手塚治虫

アップロードファイル 59KB 今、「どろろ」という映画が公開されています。原作のマンガでは、どろろが実は女性(女の子)だというのは途中まで伏せられているのですが、映画だと柴咲コウがどろろを演じるわけで、最初から女性って判ってしまいますね。伏線が一つ消えたことになるのかな?(未見で書いているので違っているかもしれません^^;;)

 さて、2月9日は、「どろろ」や「ブラックジャック」等、数々の傑作漫画を残した手塚治虫さんの命日(1989年2月9日没。享年60。ちなみに石ノ森章太郎さんも同じく60歳で亡くなられています) 18年前のこの日、タクシーで移動中だったdanは、手塚治虫さんの訃報をラジオのニュースで知りました。アナウンサーによって略歴と代表作が紹介された後、流れて来たのがTVアニメ「鉄腕アトム」(1963年)のテーマ音楽です。当時、親族の訃報にも殆ど涙することなかったdanですが、曲を聴いているうちに思わず涙ぐんでしまいました。「ありがとう、手塚治虫!」(T^T)

アップロードファイル 17KB 右画像は鉄腕アトム(マンガ版)と、幻と言われる実写版(1959年)。実写版は、さすがのdanも子供の頃に友達の家で再放送を一回ちらりと観ただけです。毒?を飲まされたアトムが、空を飛んでいる途中で調子がおかしくなって、きりもみ状態になるシーンでした^^;; そう言えば、ハリウッドでアトムが映画化(実写版?)されるという話がありました。どうなったんでしょうか...。

 同じ年(1989年)の6月に亡くなった美空ひばりが国民栄誉賞をもらっているのに、手塚治虫が受賞できないのは何故だ!?と、当時、随分憤慨したものですが、今、受賞者リストを改めて見ると、政治家世代の趣味と嗜好がかなり反映されていたことがわかります。中曽根首相(当時)に栄誉賞授与を強く進言した人物がいるらしいのですが、却下されたとのこと(今なら、手塚治虫や宮崎駿は当確でしょう)

■ 参考サイト
 手塚治虫ワールド  手塚治虫さんのオフィシャルサイト。本家本元。