ichi&danの徒然日記 〜 玄米工房あす香 〜
昨日ご紹介した堀口博信さんは、1965年に金沢美術工芸大学を卒業されています。卒業生で他に有名な方に、任天堂の宮本茂さん(マリオブラザーズの生みの親。1977年卒)、そして、石原正さん(鳥瞰図絵師。1961年卒)らがいます。
石原さんの事務所(アトリエ・バーズアイ)は、大阪の西天満にありました。また、左画像のバーズアイマップシリーズを出版している宝文社さんも大川沿いにあり、言ってみれば、あすかと同じ町内会みたいなものです(笑)
で、改めて、石原正さんのことを調べていて、びっくりしました。実は、石原さんは今年の3月に亡くなられていたのでした!! 知りませんでした。石原さんと面識があったichiに、この話をしたところ、非常に驚いていました。以下、ichiにバトンタッチします。
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石原さんと初めて会ったのは、天満のとある喫茶店でした。もう5年くらい前になるでしょうか‥。お茶をしに行くと、石原さんがいらっしゃって、常連さんらしく親しげにママさんとお話をしていらっしゃいます。ママさんから紹介していただいて(面識と言ってもこの程度なのですが)、石原さんが描いた鳥瞰図を見せていただきました。
ワー、すごーい!木々の一本一本、ビルの窓枠のひとつひとつまで、丁寧に描いてあります。きっちりと描いてあるのに、手描きの温か味が伝わって来ます (上絵、右絵参照。クリックで拡大)
石原さんによると、鳥瞰図には必ず隠し絵を入れているそうです。こうやって描きながら遊んでる、ということでした。またそうでもしないとやってられないよ、ということでした(笑)
その後、天満橋北詰にあるダイコロビルで石原さんの展示会があり、見に行った時も、いろんな作品を見て、感動したものです。また、作業の工程を簡単に説明したビデオも見れるようになっていて、少しは製作プロセスの大変さや苦労がわかったのでした。
石原さんの技術や情熱を受け継ぐ方は、いらっしゃらないのでしょうか。もしそうなら、とても残念だし、惜しいことだと思います。遅ればせながら、石原さんのご冥福をお祈りします (以上、ichi)
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現在、ichi&danの手元にある「大阪絵図〜天満橋中心〜」(上の画像2点)は、ichiがダイコロビルの展示会で予約したもので、左のような石原さんの手紙が同封されて届きました。個人名と石原正の署名は、一枚一枚手書きでされているようで、丁寧な心配りを感じます。
上の画像2点も想像を絶する緻密さですが、もっと凄い絵図があります。興味のある方はこちら(「ニューヨーク2000」)も参照下さい。
【補足】 石原正さん(アトリエ・バーズアイ)のサイト<http://www.birdseye-map.com/>は、現在つながらないようです。