ichi&danの徒然日記 〜 玄米工房あす香 〜
さて、では眼鏡(めがね)作りへと話題を進めてまいりましょう。「眼鏡のはなし」という一冊の本(右写真)との出会いが、遠く千葉へと眼鏡を作りに行くきっかけになりました(「眼鏡のはなし」の一部抜粋がネットで読めます。興味深い話満載です。本ブログ末尾のリンクからどうぞ。また、あすかにも1冊置いてあります)
千葉県佐倉市に「眼鏡のとよふく」があります。店主の豊福(トヨフク)厚至さんが書かれたこの本を読み、どうしてもここで眼鏡を作りたくなったのでした。「眼は大脳の一部である」と豊福さんは書いておられます。両眼視検査という独特の検査方法、そして豊福さんで作った眼鏡をかけることで、体調が良くなった方(例えば脳軟化症が治った、ヨチヨチとしか歩けなかったおばあさんがスタスタと普通に歩けるようになったなど)のことや、人生までもが変わってしまった方のことなどが書かれてあります。
そして実際に眼鏡を作りに行った方が、やはり大変喜んでおられ、是非にと勧められました。その人の”人となり”を見抜き、その人の生活に合った眼鏡を作ってくださると聞き、もうこれは是が非でも行くしかない!そう思ったのでした。東京から更に1時間ほどかけて、やっと佐倉に到着。佐倉駅のすぐそばに、お店はあります。予約の時間よりちょっと早めだけど、ポツポツ雨も降って来たし、ということで、店内に入りました。ショーウインドウには、フレームがズラッと並び、普通のメガネ屋さんとは変わらないように見えます(下左写真)
いよいよ検査が始まりました。視力を測り、1.0や1.2になるまでレンズを換えて視力を合わせて行く、という従来のやり方とは全く違う方法で検査は進みます。いろいろお話をしながらの検査の途中で、豊福さんが、「いや〜、大変ですね〜。かなりお疲れですね〜。」とおっしゃるので、「いつも寝不足状態です。睡眠時間は5時間から6時間、5時間を切ることもよくあります。」などと、ありのままに答えました。すると豊福さんが、「玄米食べてなかったら、とっくに倒れてますよ」(笑)
こうして1時間以上かけて、私にとって楽に使えるレンズが決まりました。先ず足元に近い地面が盛り上がって見えるのに、びっくり。これは、かけているうちに、すぐ慣れるそうです。検査室から出て、店の外に眼をやると、はっきりくっきりとみえる訳ではないのですが、ふわっと軟らかく風景が見えます。それが、決してぼやけてる、とか良く見えない、ということではないのです。明らかに見え方が違う、というレベルなのです。
視力にすると、0.5か0.6くらいに合わせてくださったらしいです。「これがイチローの世界なのですよ。」とおっしゃるので、どういうことかと尋ねると、実はイチローもこの程度にしか見えていない、でも彼はピッチャーの投げるボールが、誰よりよく見える。これは「視力」ではなく、「視覚・視野」の世界なのです。ということでした。う〜ん、そういうことなのか…。
■左画像は、とよふくさんで出されている「眼鏡だより No.19」。クリックで拡大。
眼鏡は出来次第お送りします、とのことで、まだ手元にはありません。10日前後で届くようです。本当に楽しみです。5月中ごろには、ニュー眼鏡でお客様をお迎え出来ることと思います。
新しい眼鏡との出会いもさることながら、豊福夫妻の温かいお人柄に触れ、良いご縁をいただいたことに非常に喜びを感じています。丁寧な仕事と、長年の経験に育まれた高い技術と自信、そこから生まれる相互の信頼感。今まで何度か眼鏡を作りましたが、こんなに感動したのは初めてです。本当にご親切で、良心的なお商売をされていて、気持ちが温かく清々しくなりました。豊福さん、本当にありがとうございます。
■参考
♪さいりあのおきらく投資♪ April 01, 2007 豊福眼鏡堂
「眼鏡のとよふく」について書かれた、数少ない(貴重な?)ブログです
「眼鏡のはなし」より
グーグルのキャッシュで読めますが、いつ消えるかわからない為、別ファイルに保存したもの(danが一部修正)をアップしておきます。