No.163の記事

安曇野紀行 〜その2〜

アップロードファイル 91KB レンタサイクルと言えば、所謂「ママチャリ」というイメージでしたが、安曇野のレンタサイクル事情は非常に発達しております。その1でも書きましたが、タンデム有り、マウンテンバイク有り、そして電動自転車有りでビックリ!競争が激しい為か、サービスも行き届いていて、宿まで荷物も運んでくれる。3日間とも天候に恵まれ、安曇野サイクリングを楽しみました。

 2日目は、養生園をチェックアウト後、先ず、ちひろ美術館(安曇野ちひろ美術館)へと向かいました。養生園まで登った分、思いっきりダウンヒルを楽しめて気分爽快。黄金色に輝く田んぼに挟まれた車道は、車も少なく、実に走りやすく気持ちの良い道でした。

 ちひろ美術館でどっぷりはまってしまい(3時間くらい居たでしょうか)、お茶をしに行こう、ということで、目指すは、これまたお客様に教えていただいた「書翰集」という喫茶店。看板を見逃して行き過ぎたこともあって、やっとたどり着いたのは、夕方の4時。この日は5時閉店とのことで、間に合って良かった〜。落ち着いた渋い佇まいのcafeで、丁寧に淹れてくださった珈琲は、とても美味しいものでした。

アップロードファイル 81KB 2日目の宿は舎爐夢(シャロム)ヒュッテ。随分前から知ってはいたけれど、そしてずっと泊まってみたいと思っていた所。ようやくその思いが実現。広い敷地の中、白い洋館風の建物が、周りの風景と見事に溶け合っている。

 ここの食事は、洋風のマクロビオティック料理。ワインを片手に食事を楽しむ。前日の養生園とはタイプが違うが、ここのお料理もとても美味しかった。グリル茄子、トマトとオクラのスープ、茗荷ときゅうりの玄米寿司、そしてメインのテンペの唐揚げ。一つひとつ、ゆっくりと味わい楽しむことができました。

 食後、ホールに集まって、オーナーの臼井さんを中心に話が弾む。スライドを見ながら臼井さんの安曇野紹介に始まり、宿泊者の自己紹介で、更に座がなごむ。面白おかしく場を盛り上げる臼井さんの話術も大したものだが、そんな中にもご自分の考えを盛り込んでおられる。少し啓蒙するように。そして、「信じる者は救われない。私の話は信じちゃダメだよ。自分で考えなきゃ。判断力を持たなきゃダメ。」と。あれ〜、これって桜沢先生(マクロビオティック創始者)みたい、と思ったのは、私だけかな。

 翌朝、6時半から臼井さんの野菜作りの説明があるとのこと。6時起きで身支度をして、集合する。堆肥(コンポスト)トイレやアースオーブンなど、シャロムの設備についての説明があり、そして畑へ。虫や草と共生していく畑…ちらりと赤目自然農塾の川口由一さんを思い出す。朝のゆるやかな日差しの中、北アルプス・南アルプスに囲まれた畑での貴重なひと時でした。

アップロードファイル 113KB シャロムに泊まって、本当に良かったと思います。オーナーの臼井さんのお話は、非常に勉強になり、かつ刺激を受けました。またその人となりに触れて、楽しく愉快に過ごせたし、臼井さんを慕って集まるスタッフの方々も皆心優しい人ばかりのような気がします。
 パーマカルチャーシュタイナー教育など、今後の生き方のキーワードもいくつか見つかりました。いろんな思い出を乗せて、列車は大阪へと向かいます。また絶対行くぞ〜。そう思うことで、名残惜しさと旅の終わりの寂しさを、ぐっと胸の奥へと押しやったのでした。

 最初は四国に行こう、と言ってたのに、ひっくり返してしまった私に、付き合ってくれたdanにも感謝…。