ichi&danの徒然日記 〜 玄米工房あす香 〜
一昨日(5/27)、応用クラスの第2回目の料理教室が終了しました。メニューは、玄米の炊き込みご飯・そば米ボール・切干大根と凍み豆腐の煮物でした。
炊き込みご飯に欠かせないもの…それは何と言っても牛蒡です!それも「ささがき」にしないと美味しくない! 全員で分け合いながら大量の牛蒡をささがきにしました。時間はかかりましたが、炊き上がったごはんはとても美味しく、皆で舌鼓を打ちました。
牛蒡のささがきには、思い出があります。
もう10年ほど前になりますが、まだOLだった頃、正食協会の料理教室に通っていました。中級コースの時に、同じクラスにプロの料理人の方がいらっしゃったのです。ご夫婦でお蕎麦屋さんをされていたと記憶しています。教室にもご夫婦で来られていたのですが、旦那さんのささがきが非常に細かくて見事でした。みるみるうちに、どんどんささがきが出来ていく、その手の動きに見惚れてしまいました。当時私はまだまだ未熟で、何を切るのも遅くて下手でした。牛蒡のささがきなんて、そうそうやったことがないもんで、本当に遅くてへたっぴーで…^^;
プロとして現場で料理をされている方と同じクラスに入れたことは、とてもラッキーでした。私は毎回、このご夫婦と同じ班になるようにしていました。このご夫婦からは、学ぶことが沢山あると思ったからです。特に奥さんにはいつもピッタリくっついていました。揚げ物の時には、奥さんが率先してされて、いろいろとアドバイスをして下さっていました。あすかの揚げ物の原点はここにあると言っても過言ではありません。
今回のささがきで、あの頃、お蕎麦屋さん夫婦を常にマーク(?)し、積極的に奥さんにくっついていた自分を久しぶりに思い出しました。そしてこれが「学ぶ姿勢」なんだと。学びたいという一念は、非常に私を積極的に、いや厚かましくさせました(えっ、今でも充分厚かましい?)
家族の反対を押し切り、仕事を辞めて佐賀に我が恩師・みのりさんを追いかけて行ったのも、料理がしたい、学びたいという純粋で強い気持ちがあったからでした。ささがき牛蒡で、久々に自分の原点というか、初心を思い出した料理教室でした。
(そして、そんな私が、今は自ら料理を伝える側にまわっているのも不思議です...)