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眼鏡のはなし 〜その3〜

アップロードファイル 63KB danです。3月下旬、他の方とご一緒に、広島の向原(むかいはら。正確には広島県安芸高田市向原町)にある「御縁庵」で行なわれる座禅断食に参加する予定です。「ハガキ道」を提唱されている坂田道信さんが主催されており、本も出されています(右写真)。「ハガキ道」という言葉を初めて聞かれた方も多いと思いますが、興味を持たれた方はこちらのページを参照下さい。全体像を知る上で参考になります。

 さて、坂田先生や座禅断食については、また当Diaryでお伝えできると思いますのでそちらに譲るとして、今回は坂田さんの著書「ハガキ道」の中に載っていた豊福さんの話を紹介したいと思います。以下、少々長いですが、引用します。

■全国にお客様がいる千葉の眼鏡屋さん

 私が贔屓にしている眼鏡屋さんに「眼鏡のとよふく」があります。お店は千葉県佐倉市にあり、外見は、ささやかで小さな普通の眼鏡屋さんです。私の眼鏡は、すべて「眼鏡のとよふく」でつくっていただいています。ご主人は豊福厚至さん。豊福さんの眼鏡に対する知識、技術、思想は、日本一の実力を備えている世にも珍しい権威者だと、私は確信しています。

 たとえば、私が豊福さんに初めて眼鏡をつくっていただいたとき、私の両親の生活状態、母親が妊娠していたときの食事のこと、現在の食事の状態などを聞き取るとともに、私の立ち居振る舞いや話す言葉まで事細かに考察してから、綿密な製作のプロセスに入るのを間近に見て、びっくりしたものです。「目は重要な大脳の一部である」とは豊福さんの口癖ですが、その徹底した取り組みには頭の下がる思いがします。

アップロードファイル 25KB つい最近、豊福さんが独学で、これまで極められた眼鏡に対する考え方、技術、思いを本にされました。本の題名は『眼鏡のはなし』。九十一ページからなる自費出版の本ですが、一業一心、ひとつのことを深めれば、ここまで深い考察ができるのかと感動する本です。この本は、単に眼鏡のことだけではなく、生きていくためのヒントが得られる内容になっています。

 そういう豊福さんの人柄と高度な技術が、いまでは全国に知れわたり、お店は商売繁盛。数年前、日本に二つしかなかった百五十万円もする高価な眼鏡を販売した実績も持っておられます。ちなみに、あとひとつの眼鏡は、三越デパートの本店で販売されたそうです。一度、豊福さんのお店で眼鏡をつくられたお客様は固定客になり、お客様がお客様を紹介されるようになりました。北は北海道から南は九州まで、お客様のネットワークは全国的。お客様の六割以上が地元商圏外の方々で成り立っている特異なお店です。

 独自のネットワークづくりをされたベースに「複写ハガキ」の実践があったことはいうまでもありません。お客様との交流をつないでいる道具が「複写ハガキ」ということを知り、私も感激しました。豊福さんは、「複写ハガキ」を書くことによって、地元だけの狭い商圏にとどまることなく、日本全国にお客様を創造していかれた類まれなる経営者です。

ハガキ道」(坂田道信著 PHP研究所 P.118-120より。一部改行等変更しています)


 過去のあすかDiary(2008/05/202008/06/08)でも書いたように、ichiもdanも、とよふくさんで眼鏡を作りました。お店に置いてある「眼鏡のはなし」を読んだり、ichiの話を聞いたお客様が何人も、千葉に行って眼鏡を作られましたし、ご自分の眼鏡を作られた後、あまりに身体の調子が良いので、再度、親御さんを連れてとよふくさんに行かれた方もいらっしゃるとか。それだけの価値があるお店だと思います。ご検討下さい(^_-)