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読書の秋…「八朔の雪 みおつくし料理帖」

 先週の台風を境に、一気に秋が深まりました。朝晩は油断していると風邪をひきそうなくらい、寒い時があります。金木犀の香りが、そこ、ここで漂っています。

アップロードファイル 46KB 読書の秋ということで、久しぶりに小説が読みたくなりました。danのお薦め本「八朔の雪(はっさくのゆき)」(高田郁著)を昨日読み終えたところです。最初は、なかなか進まず、スローペースだったのですが、だんだん面白くなって来て、半分を過ぎた頃からピッチが上がって来ました。

 澪(みお)という若い女性が、苦労を重ねながらも、料理人として成長していく姿が描かれています。料理人としての心意気・おもてなしの心など、共感もし、勉強にもなりました。大阪と江戸との違い、例えば習慣や気質、味の好みなど、随所に描かれていて、非常に興味深いものでした。また、澪の幼なじみで8歳で生き別れ?になった野江とのからみ、など、やられたーって感じでした。

 続編を期待しているのですが、きっと出るような気がします。キイワード「雲外蒼天」まで、まだ登りつめていないし、謎のままで終わっている人物もいることですし…。久々に読んだ小説、「当たり」でした!